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「1000円の壁」を粉砕 京都に「3万円ラーメン」お目見え シャトーブリアンのステーキ付きで召し上がれ

まいどなニュース / 2025年1月4日 17時0分

フランベするスタッフ。体験的な楽しみも提供している(京都市中京区寺町通蛸薬師上ル・京都和麺 諭吉本舗)

 京都市中京区寺町通蛸薬師上ルに、3万円のラーメンを提供する店が誕生した。スープにこだわったラーメンに、ヒレ肉の中の最高級部位「シャトーブリアン」のステーキが付く。ラーメンにあるとされる「千円の壁」を粉みじんに粉砕する国内最高峰の驚異的な価格ながら、旺盛な消費力を誇る外国人観光客らに人気という。

 「Innovation Ship(イノベーションシップ、茨城県)」が運営する「京都和麺 諭吉本舗」で、2024年9月に開店した。

 各地でラーメン店を経営。海外においしさを発信したいという思いから、世界から観光客が来る京都は出店の適地と考えた。同社のつけ麺にほれ込んだテレアースジャパン(本社・京都府京丹後市)が経営する「京都粂蔵CAFE」(下京区)で、2023年からつけ麺を提供していたことにあわせ、イノベーションシップの古久保諭社長が京都にしばしば訪れていたことも出店につながった。

 和麺の「和」は、和牛や京都ならではの「和」を意味する。和牛は京都府京丹波町の食肉販売業「いづつ屋」から仕入れ、器は清水焼を使うなど、京都産にこだわりを見せる。

 古久保さんが「限界値に挑もう」と考えたのが、3万円の「将軍和麺」。京都だけの展開だ。古久保さんによると、ホタテなどの貝だしと鶏だしを用いたスープは透き通り、厚みのある味わいという。香り付けにはトリュフオイルを用いる。100グラムのシャトーブリアンのステーキは別皿で提供する。ラーメンに載せるのもよし、塩やソースなどで味わうのもよしという。ステーキを焼く際に、炎を上げるフランベをする「ファイヤータイム」があり、体験的な楽しさも提供している。味わった海外客からは「3万円の価値がある」「アメージング」といった言葉をもらっているという。シャトーブリアン50グラムの将軍和麺もあり、こちらの価格は1万8千円。

 このほか、最高等級の和牛のステーキを出す5千円や3千円などの和麺も用意している。肉に合うワインや、クラフトビールなど、飲み物の品ぞろえも充実しているという。

 物件探しやいづつ屋の紹介、スタッフ採用など、運営面で幅広く協力しているテレアースジャパンの安達晴彦社長は「今までにないラーメンの価格。(収益を)よい形でスタッフに還元し、価値の循環を目指したい」とする。古久保さんは「世界に和麺を発信したい。日本に来てよかったと決定づける店にしたい」と話す。

(まいどなニュース/京都新聞・陰山 篤志)

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