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「子育てが終わったら、離婚したいの」と妻に言われて 一体何がいけなかったのか…宣言の裏に隠された本音とは【夫婦関係修復カウンセラーが解説】

まいどなニュース / 2025年1月5日 12時10分

将来の離婚を言い渡されてしまうAさん ※画像はイメージです(kapinon/stock.adobe.com)

Aさんは40代後半の会社員です。3人の子どもと妻との5人家族で、家計を支えるために毎日遅くまで働き続けていました。結婚当初、妻はAさんの希望もあり、専業主婦として家庭を守っていました。ただ子どもたちの教育費がかさむようになってきたことで、Aさんの収入だけでは賄いきれず、妻はパートで働くようになったのです。

働き始めたころは久しぶりの仕事だったこともあり楽しんでいたようですが、時が経つにつれ表情が曇っていきます。Aさんも妻がため息をつく場面を見かけてはいたものの、自分も仕事に追われていたため妻の話を聞くことができていませんでした。

休日は、Aさんも妻も疲れ果てた身体を休ませる時間に充てるようになり、かつては家族で出かけていた旅行も、いつしか思い出の中だけのものになっていました。

すっかり夫婦の会話も減ってしまったある日、Aさんは妻から「子育てが終わったら、離婚したいの」と切り出されます。これまで家族のためを思って身を粉にして働いてきたAさんにとって、妻の一言はこれまでの努力を全て否定するようなものでした。

妻の言葉の真意を探ろうとするも、妻はそれ以上何も語ろうとしません。Aさんは自問自答を繰り返します。自分は何を間違えたのか。家族のために頑張ってきたはずなのに、なぜ妻はこんな決断をしたのか。

考えてみるとAさんは、仕事に打ち込むあまり妻との会話が減っていました。家族との時間を大切にできておらず、妻の気持ちに寄り添えていなかったことへの反省が、胸に重くのしかかります。

妻から将来の離婚を告げられたAさんは、彼女の決断を受け入れるしかないのでしょうか。夫婦関係修復カウンセリング専門行政書士の木下雅子さんに話を伺いました。

—妻が離婚を希望した背景はどのようなものなのでしょう

「Aさん自身も反省されていますが、自分は稼いでいるのだから子育てや家のことをしなくてもいいだろうという姿勢が出ていたのではないでしょうか。夫からの労いも無い中で、家事や子育てもして、パートで働く状況が続けば無気力になっても仕方ないでしょう」

—Aさんは離婚を受け入れるしかないのでしょうか

「妻の希望は今すぐの離婚ではなく、将来の離婚です。本当に離婚したいのであれば、準備ができた時点で話をするでしょう。将来の離婚を伝えたということは、Aさんに変わってもらいたいという気持ちがゼロではないということだと考えます。Aさんは妻の一言を警告だと考え、挽回できるよう関わりを見直すといいでしょう」

◆木下雅子(きのした・まさこ)行政書士、心理カウンセラー。大阪府高槻市を拠点に「夫婦関係修復カウンセリング」を主業務として活動。「法」と「心」の両面から、お客様を支えている。

(まいどなニュース特約・長澤 芳子)

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