世界中の猫好きさんを笑顔に 京都の保護猫カフェの店長と副店長は殺処分寸前で救出された 「ひざの上に乗ってごあいさつがボクの仕事ニャン」
まいどなニュース / 2025年1月25日 17時30分
京都御所のそばにある保護猫カフェギャラリー「Cat's EYE(キャッツアイ)」は、特に海外からのお客さんに人気のアットホームな猫スポットだ。店内に入ると代表・永岡和子さんの人なつこい飼い猫5匹が出迎えてくれる。店長の黒猫「黒豆(愛称・くーちゃん)」(オス、推定13歳)と副店長で見送り係の白猫「雪之丞(愛称・ゆきちゃん)」(オス、推定13歳)は殺処分寸前のところを救い出され、9年前、同店にやってきた。流暢な英語で永岡さんがお客さんに接していると、くーちゃんはスッとお客さんの膝の上にのぼってご挨拶。世界中からやってくる猫好き客を笑顔にしている。店を始めたきっかけや猫スタッフの接客の様子などについて、永岡さんに話を聞いた。
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永岡さん 20年ほど前から、個人でできる範囲で保護猫活動をしてきました。これまで保護して里親さんを見つけたのは10数匹くらいですけど、捨てられたり行き場を失ったりした子も人なつこい猫がたくさんいるんだということをもっと伝えていきたくて。美術商でもあるのでアートギャラリーを併設した保護猫カフェを開きたいという夢を持つようになりました。
店のオープンは2016年。店を始める前に県外で保護猫活動をしている知人から譲り受けたのが、店長の黒猫・くーちゃんと副店長の白猫・ゆきちゃんです。2匹は当時3歳くらい。殺処分寸前だったところを知人にレスキューされ、縁あって私のところにやってきました。その後、当時はまだ子猫だった「大豆」(オス、9歳)と「きなこ」(メス、9歳)兄妹、「茶々丸」(オス、9歳)の3匹の保護猫がスタッフに加わり、当初は5匹体制でのスタートでした。入口には少しですけど作家さんの絵画などを飾っています。
くーちゃんが初めてここにきたときは人見知りで、お客さんが来るたびに棚の上に逃げていました。半年ほど経ったあるとき、私が教えてもいないのに、くーちゃんがお客さんの膝の上に自分から乗ったことがあり、そのとき「くーちゃん、いい子だね」って褒めたら、褒められたことがすごく嬉しかったみたいで。以来、お客さんが来ると、空気を読んで、ほぼほぼ自分から膝の上に乗るようになったんです。
一方、ゆきちゃんはおっとりしていて、たまにお客さんの足に顎を乗せたり、ピョンって飛べるところをわざとお客さんの太ももを踏んでいったり。どこでも爆睡できて、可愛い寝顔を見せるだけで喜ばれます。帰るときにお見送りするのもゆきちゃんの役目です。
御所や大学が近くにあることもあり、次第に観光客や留学生など、いろんな国の人たちが猫たちに会いにやってきてくれるようになりました。海外からと日本からのお客さんの比率は半々くらいですね。
海外のお客さんの中には「自分の家の猫と会えないのが寂しい」と自国にいる愛猫のことに思いを馳せながらきてくださる方や「誕生日なので猫ちゃんと一緒の時間を自分にプレゼントしたくて」という方もいます。猫たちはみんな保護された子たちだと伝えると「助けてくれてありがとう」と言われることもあります。
中国と台湾からの留学生同士がここで仲良くなったり、ウクライナからの留学生が「猫と遊んで元気がでた」と言ってくださったり。世界情勢はいま混沌としていますけど、猫好きさんたちに国境はありません。考え方や文化の違いを乗り越えてお互い理解し合える、そんなきっかけのひとつにも、この場所がなってくれたら嬉しいです。
昔、通訳ガイドを目指して勉強していた時期があり、国際交流の役に立ちたいと思っていたんです。こうして今、世界中の猫好きさんたちとの交流ができて、とても幸せです。観光客の方の中にもリピーターさんが少しずつ増えています。日本が好きで来日され、猫が好きでここに来てくださっている留学生の方々にとっては、日本のお母さん的な存在になれたらいいなとも思っています。
【店名】 猫カフェギャラリー「Cat's EYE(キャッツアイ)」
【住所】京都市上京区信富町325-2 吉成ビル3階
【ホームページ】https://catseye-kyoto.com
(まいどなニュース特約・西松 宏)
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