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「演技ヘタ」と言われ芝居へ苦手意識 不倫妻を熱演した篠田麻里子が抱いた野心 「羞恥心を捨てることができた」

まいどなニュース / 2025年2月1日 11時45分

バイタリティ48?篠田麻里子(撮影:石井隼人)

「原動力は悔しさ。野心とバイタリティだけでここまで来ました」

篠田麻里子(38)が演技の道を選んだ理由も、そこにある。

「演技ヘタ!」と言われた時代も

20歳でAKB48に加入。27歳で卒業するまでグループの黄金期を支えた。卒業後は俳優活動に本腰を入れ、2024年放送の連続ドラマ『離婚しない男-サレ夫と悪嫁の騙し愛-』での不倫妻役体当たりが大きな話題に。5年ぶりの映画出演作『BLUE FIGHT ~蒼き若者たちのブレイキングダウン~』(1月31日全国公開)では、芯のある母親役を好演している。

俳優としてのオファーが増えてきている近年。だがAKB48時代の篠田は演技に対する拒絶反応が強かったという。

「AKB時代も演技をさせてもらう機会はありましたが、お芝居への苦手意識があって興味が持てず学ぼうとすらしませんでした。正直な話、『演技ヘタ!』と言われることも多くて。演技に対する高い壁を感じていました」

にも関わらず、卒業後は演技のワークショップに通うようになった。

「AKB時代は毎日休みなく仕事があって、1、2年先も仕事が途切れることはないだろうという雰囲気すらありました。それが卒業を機に急に休みが増える。『将来どうなるの?』という漠然とした不安も拍車をかけたのかもしれません」

羞恥心を捨てる経験に恵まれて

ワークショップでの学びは、いわゆる“燃え尽き症候群”に陥った自分に発破をかける意味もあったようだ。

「歌って踊るのが好きでAKBに入ったので、そこをやめた途端にやりたいことが何もなくなってしまって。卒業後しばらくは何もしたくない、何もできないという感覚で常にボーッとしているというか…。ちょっと辛かったです」

とはいえタレント業やモデル業に進む選択肢もあったはず。どうして苦手意識のある演技の道に?

「新しいことを基礎から学んで自分に自信をつけるのもそうだし、悔しいからこそやるという気持ちでした。『演技ヘタ!』という声に対して『見返したい!』という思い。たとえ上手くなれなくても、自分なりに腑に落ちるところまで徹底的にやろうと。悔しさが私の原動力の一つ。野心とバイタリティだけでここまで来ましたから」

持ち前のバイタリティを熱演に反映させた『離婚しない男-サレ夫と悪嫁の騙し愛-』は、昨年のTVerでの再生回数No.1という記録を打ち立てた。

「不安も大きかったけれど、あのタイミングでオファーをいただけたことは凄くラッキーでした。やろう!と吹っ切れたのもバイタリティがあったから。あの作品をきっかけに自分の中にある隠したい弱さやみっともなさを全てさらけ出すことが出来た。演技する上で羞恥心を捨てるいい機会に恵まれました」

ピンチをチャンスに心機一転

『BLUE FIGHT ~蒼き若者たちのブレイキングダウン~』(1月31日全国公開)では、夫は冤罪で拘置所に、息子は少年院にいるという複雑な母親役に抜擢された。夫と不良息子の尊厳を守るために悪徳看守とやり合う舌戦は静かな迫力がある。

「演じる上での羞恥心を捨てたことで、自分と役との溝を埋めるスピードは早くなりました。撮影現場でもスムーズに対応できたと思います。何度かご一緒している三池崇史監督からは毎回、根性と向上心を褒めてもらっています」と笑う。

めげることなく困難に立ち向かう母親としての姿が、奇しくも今の自分の姿とダブる。

「所属事務所が倒産したために、色々なことを経て今の私はフリーで活動しています。悔しくて悲しくてやるせない気持ちにもなったけれど、ここで終われないという強い想いがあります。この状況を一つのチャンスと捉えて、新たな事に挑戦していきたいです。この映画のテーマはまさにそれで、どんなに悔しくても悲しくても前を向いて進む。人生には色々と大変なことがありますが、『ここで終わってたまるか!』というマインドを改めてセットしていきたいです」

(まいどなニュース特約・石井 隼人)

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