おでん+うどん＝おどん！？ お惣菜大賞で日本一の謎コラボ、実は島根・松江のご当地グルメ ふんだんに入った特産品とは？

お惣菜大賞の最優秀賞に選ばれた「宍道湖しじみの松江おどん」と、開発した岩田伸司副店長＝松江市西法吉町、スーパーマーケット・ハロー

地元密着型スーパーマーケット・ハロー（松江市西法吉町）が手がける総菜「宍道湖しじみの松江おどん」が、全国スーパーマーケット協会の「お弁当・お惣菜大賞2025」麺部門で最優秀賞に輝いた。地元の特産品を味わってもらおうと工夫を凝らして開発し、人気を集めている。

同大賞は全国各地のスーパーやコンビニエンスストア、専門店などの弁当・総菜などを専門家が審査し、優れた商品を選出する。2025年は1万5256件のエントリーから弁当や麺、おにぎり、スイーツなど11部門別に最優秀と優秀、特別、入選を選んだ。

宍道湖しじみの松江おどんは1079エントリーの頂点に輝いた。23年冬に岩田伸司副店長（44）が開発。おでんとうどんを組み合わせた松江ご当地グルメの「松江おどん」に、シジミやあご野焼き、赤天、ノドグロのつみれなど10品を取り入れた。

あごベースのだしを、うどんが伸びないようゼラチンで固めて430円で販売。選考では地域の特性を生かした独自性と優しい味わい、手頃な価格などが高い評価を得たという。

同店は総菜コーナーのスペースを広くとり、豊富な種類と優しい味付けを強みに営業している。同大賞では昨年、おにぎり部門で入賞しており、田中耕大店長（40）は「これを励みに、お客さまにさらに喜んでいただける商品を作り、提案していきたい」と意気込む。

（まいどなニュース／山陰中央新報）