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石田ゆり子さん 今も苦悩「穴があったら入りたい」 『もののけ姫』のサン役は本当に下手だったのか 宮崎駿監督が出した“答え”は

まいどなニュース / 2025年2月9日 11時15分

石田ゆり子さん

 1997年に公開されたスタジオジブリの名作『もののけ姫』は、ジブリ作品のなかでも特に人気が高く、公開から30年近くが経った現在でも繰り返し地上波で放送されています。

しかし、『もののけ姫』のヒロイン“サン”の声優を担当した女優の石田ゆり子さんは、2022年8月23日放送のラジオ番組『星野源のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)にて、現在も「(『もののけ姫』が)放送される度に、穴があったら入りたい」と悩んでいることを明かしていました。

サン役に抜擢された当時は、まだ若手女優だった石田さん。ネット上では現在でも「石田ゆり子、下手」などの感想が投稿されており、それを見た石田さんは今でも落ち込んでしまうと言います。しかし、実際の映画の収録現場では、石田さんは真摯に役へ向き合い、その姿勢が良い結果を呼ぶことになったのです。

石田さんの苦悩と奮闘ぶりは、公式ムック本である『ロマンアルバム もののけ姫』に綴られていました。本書に収録されている『もののけ姫』の音響監督・若林和弘さんへのインタビューでは、「石田さんは、サンを演じることにものすごく苦労して、実際、時間もかかりました」と語られています。

そして若林さんは、石田さんについて「彼女の中にサンという少女が育ってきて」とし、最終的には宮崎駿監督が「石田ゆり子さんのサンをすっかり受け入れたんです」と明かしています。さらに、サンの抱えるコンプレックスや人間社会に不慣れな部分などの不器用な側面が、石田さんのセリフの抑揚などに表れている、とも語っていました。

また、本書内の『アフレコ現場の裏側を、覗いてみたら…』というコーナーでは、宮崎監督は石田さんの演技を見ているうちに「僕は、サンというのはもっと強い子だと思っていたんです。だけど、そうじゃなくて、ずいぶん無理をしているんだっていう。ただ強いだけじゃなくてね。そうしたら納得がいきました。なるほどと思うようになったんです」と感じたことを語っています。

サンというキャラクターを生み出した宮崎監督が、ただ強いだけではなく「ずいぶん無理をしている」という新しい一面を発見したこのエピソードは、石田さんの演技があってこそ生まれたものではないでしょうか。

前述のとおり、ネット上では石田さんへ厳しい声がある一方で「凛とした美しさがあって好き」「穏やかで優しいイメージの石田さんがサンを演じたからこそ、なんとも言えない魅力が生まれてる」「強さの中に儚さがあるからステキ」など、サンの声を絶賛する意見も多くあがっています。

サンというキャラクターをより魅力的にしたのは、石田さんの演技があったからこそだったのかもしれません。

(海川 まこと/漫画収集家)

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