「謝罪の手土産」の定番とは?あの「老舗」の神対応にまつわる話が話題「甘いモノが苦手でも誠意が伝わる」
まいどなニュース / 2025年2月13日 7時30分
「謝罪の手土産は”重み”のあるものが良い」という投稿がX(旧Twitter)で話題になった。
誰もが知る店名や商品名が多数あがるなか、「謝罪の手土産」の定番としてとくに信頼を得ていたのが、室町時代後期に京都で創業された、「羊羹」の名店として知られる老舗の和菓子店『虎屋』。
そんな『虎屋』にまつわるエピソードを、田中芳樹事務所の代表で文芸編集者の安達裕章(@adachi_hiro)さんがXに投稿。安達さんのポストは2038万以上表示され、6万以上のいいねがつくなど、大きな注目を集めた。
「サラリーマン時代、先輩が”やらかし”てしまい、お詫びに同行したことがあった。で、『虎屋』さんの本店に行って『かくかくしかじかで、こういうくらいの損害を出したのでお詫びに行く』と伝えたら、ふさわしい商品を選んでくれた記憶。で、渡す時の作法についてもご教示いただいた。もう30年くらい前の話だけど(笑)」
ずっしりと重かった「老舗」の商品と風格
安達さんにお話をうかがったところ、「なにぶん30年前のことですので、詳しい経緯などはまったく記憶になく……」と語りながらも、当時の『虎屋』赤坂店の雰囲気と、男性店員さんの落ち着いた立ち居振る舞いは今も印象に残っているそうだ。
「現在の新しくモダンなお店に改築される前でしたが、非常に重厚な感じを受けた記憶があります。正直、当時20代の若僧だった私には敷居が高く感じました。お奨めいただいた商品についてですが、男性の店員さんと先輩社員がハナシをしていましたので、どの商品だったかは覚えていません。ただ、お店の外に出て、『お前、持っていて』と言われ、受け取った時に、『こんなに重いの?』と驚きましたので、それなりの品だったとは思います」(安達裕章さん)
そして、「ずっしりと重い」商品を持参し謝罪先に出向いた先輩と安達さん。
「お客様は東海地方の会社様だったのですが、(トラブルのあった日に)わざわざ来るとは思わなかったということで、なんとかお許しいただけました。虎屋パワーもあったと思います。その後、帰りの電車に乗った途端、緊張の糸が切れたようで、先輩がずるずると寝てしまったのも覚えています」(安達裕章さん)
信頼され続ける「老舗」の秘密
当時の『虎屋』赤坂店での「神対応」について、「あの時の男性店員さんの個人プレイなのか、『虎屋』さんとしては当たり前の業務の一環なのか、大変気になるところです」と、安達さん。
この件について『虎屋』広報部に取材を申し込んだところ、「弊社はいち和菓子屋でございますので、冠婚葬祭のマナーや社員の教育方針などについてお話しすることは恐れ多く、ご辞退させていただければ幸いです」との回答だった。
こういった謙虚な姿勢もまた、老舗が信頼される所以なのかもしれない。
甘いものが苦手でも「誠意が伝わる」理由
◇ ◇『虎屋』にまつわる神対応エピソードの数々◇ ◇
「年末に、旧友からお父様が亡くなったと喪中はがきが届いた。年明けに帰省ついでにお線香をあげに伺おうと思い、お供えにと『虎屋』の羊羹を買いに行った。店員さんが、『松の内に弔問に伺うのを嫌うこともあるので、念のため、先方様に確認されては?』と教えてくれた。さすがだと思った」
「私も、『虎屋』さんで羊羹を買った時に、包み紙どちらにされますか?と聞かれ、自分の好みで明るい色の方を選び、待ってる間の雑談で何気なく『法事で…』と言ったら、『あら!それではこの包装紙では失礼に当たります』と、わざわざ包みを変えてくださったことがある。無知に恥いる私に終始感じ良く、感謝しかなかった」
「皇室に近いところでご商売をされているからマナーも一流。お客にも、それは不向きです、とはっきり言ってくれるとこが『虎屋』の信用やね」
「今は分かりませんが、少し昔の『虎屋』の販売員さんは派遣などではなく、しっかり教育を受けた社員が店に立つことでお客様にしっかり対応出来るようにされている、と聞いたことがあります」
「お詫びではないですが、とある『虎屋』の店長さんの書かれる字が素晴らしく、その方にのし紙の名前を書いてもらうために贈り物は『虎屋』と決めていました。文字に命が宿って行く様がリアルに見られました。これも重要なスキルなんだろうと思います。さすが老舗」
「甘いモノが苦手な方にすら誠意が伝わる品は他に知りません」
「『虎屋』は素晴らしい。あの羊羹を324円で売ってくれる」
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ リュウ)
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