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ゴミ捨て場で「ギャー」という子猫の悲鳴→4本足が折れていた 獣医師「限りなく虐待に近い骨折」、その後は?

まいどなニュース / 2025年2月6日 7時40分

4本脚が「折られた状態」で保護された子猫(NPO法人「ねこけん」さん提供)

「愛媛で800グラムの子猫が前後の脚が折られた状態で、ゴミ捨て場から保護されました。  4本全ての脚が折れているので立ち上がる事すらできません…」

愛媛県松山市内のゴミ捨て場で、子猫が4本の脚が折れている状態で見つかりました。近所の人から連絡があり、地元で活動する保護猫団体のNPO法人「愛Cat」(代表・木村由佳梨)が保護。子猫は、生後2カ月弱ほどの女の子でした。

ゴミ捨て場の方から「ギャー」という叫び声が…うずくまっている子猫を近所の住民が発見

保護したのは、昨年12月15日。近所の人がゴミ捨て場の方から「ギャー」という叫び声を聞いて、駆け付けたところうずくまっている子猫がいたとのこと。4本全ての脚が折れていたようで立ち上がることすらできなかったとか。診察をした獣医師によると、子猫の内臓に損傷は一切なかったものの、不自然に4本の脚が折れていたため「限りなく虐待に近い骨折」と診断。何者かが虐待をした可能性もあるとして、警察に通報したといいます。

また子猫にマイクロチップが挿入されていないことなどもあり、飼い主のいない猫が産んだ子のようだと。ただ子猫は立ち上がることはできませんでしたが、ご飯を食べて元気な様子。そんな子猫に幸せになってほしいという思いを込め、四つ葉の「クローバー」ちゃんと名付けました。

手術を受けて歩けるようになったが…

当初クローバーちゃんは保護後、動物愛護団体のNPO法人「ねこけん」(代表・溝上奈緒子、東京都練馬区)の活動拠点の東京で手術をするはずでした。しかし、4本脚が折れているということもあり、飛行機に乗せるのは危険で、かつ車で行くとなると10時間ほどかかることもあり、遠方に移動するよりも、整形に強い先生を県外からお呼びし、地元松山で手術をすることになりました。

12月25日に骨折した右前脚2カ所、それぞれの前後の脚3カ所の手術を実施。無事に手術は完了、2週間の入院を経て今年1月に入りギプスを外し少しずつリハビリを始めました。今では歩けるようになるまで回復しましたが…新たな問題が出てきたといいます。

「クローバーのギプスは外れましたが左前肢は、まだ痛みがありそうで、床に脚をつけるのを嫌がります。さらにクローバーの左前脚における骨融合の進行状況に懸念と、いろんなところに余分な仮骨(かこつ)ができてしまうという現象などが起きて、再手術の可能性が高いことが明らかになりました。これ以上クローバーに負担をかけたくないという思いがありますが、将来的に痛みが生じるリスクを考慮すると、迷っていますが避けられない選択なのかなとも感じています。小さなクローバーにとっては大きな試練ですが、セカンドオピニオンも考慮しつつ、クローバーにとって最も良い選択を目指したいと思います」(ねこけん代表・溝上さん)

このほか、両後ろ脚の内側にある脛骨(けいこつ)と外側にある腓骨(ひこつ)に骨折も確認。ただ数日間の固定療法により奇跡的な回復を遂げたため、後ろ脚の手術は一時的に見送ることに。今後、支障が出る場合には手術を再検討する予定だそうです。

「骨の手術は感染を起こしたら死につながるリスクがあり。手術をすればいいというわけではないです。手術をしないのであれば手術をしない方がいい。なので、脚の手術は見送ることになりました」(溝上さん)

これから東京へ向かうクローバーちゃん。折られてしまったと疑われる4本脚…そんな痛い思いをしても懸命に生きています。

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)

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