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「ちょっと待って!」テレビを捨てるときは気をつけて 「知らなかった」「結局なんのためのカードなの?」

まいどなニュース / 2025年2月13日 6時50分

使用しなくなったB-CASカードは返却・破棄しましょう(提供:ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ)

 ゴミとして出されたテレビから「B-CASカード」を拾ったというSNSの投稿が話題になりました。拾われるとどうなるのでしょうか? また「結局なんのためのカードなの?」と、テレビに挿さっているこの赤いカードの正体を知らない人も多いようです。「B-CASカード」について、限定受信システムを供給・運営している企業に聞きました。

 まず「B-CASカード」は、地上デジタル放送、BSデジタル放送、110度CSデジタル放送の番組の著作権保護、有料放送、自動表示メッセージ、データ放送の双方向サービスなどに利用されています。クレジットカードサイズのカードのほか、コンパクトサイズのミニカードも発行されています。

 「B-CASカード」なら1枚のカードを複数の放送事業者が利用することができるので、放送事業者ごとに専用デコーダーを設置することなく、デジタル放送を受信することができるという便利なカードなのだそう。

 ちょうど最近、筆者はテレビを買い替えました。古いテレビにはクレジットカードサイズの「B-CASカード」が挿さっていましたが、長くテレビを使ったのでカードをどうしたのか覚えておらず、この話題がなければそのままテレビと一緒に捨てていたかもしれません。

 新しいテレビにはミニカードタイプがついており、それを挿さないとテレビが映りませんでした。カードを挿すとテレビは映りましたが、NHKのチャンネルにすると「受信機設置のご連絡のお願い」が画面左下に表示されてかなり邪魔です。電話で「B-CASカード」番号を連絡すると、表示を消してもらえました。厚紙のようなカード1枚で、さまざまなことができることに不思議な気持ちになりました。

「B-CASカード」ってなに?

 そこで「B-CASカード」を供給・運営しているビーエス・コンディショナルアクセスシステムズに聞きました。

――B-CASカードは、いつ頃、なぜ誕生したのですか?

 B-CASカードは2000年のBSデジタル放送のスタートにあわせて誕生しました。B-CASカードは有料放送を契約したお客様が、スマートにコンテンツを楽しめるように、また放送コンテンツの著作権を適切に保護するために生まれました。

――B-CASカードを抜いてしまうとどうなるのでしょう。

 テレビからB-CASカードを抜いてしまうと、BSやCSの有料放送、それにNHK、無料の民放なども見られなくなってしまいます。

――つまり全ての放送が視聴できなくなってしまうのですね。そんな大切なものだったとは! 新しいテレビを購入したら、同じサイズならカードを差し替えたらいいのですか?

 新しいテレビに同梱されている新しいB-CASカードをお使いください。

――古いカードはどうすれば?

 必要なくなったカードは弊社に返却していただくか、またはお客様ご自身で破棄していただけますようお願いしています。ご自身で破棄する場合は、金色の端子部分をハサミなどで切断してください。

 有料放送を契約している場合は、契約で使うB-CASカードの変更、解約などの手続きが必要になりますので、ご注意ください。

 具体的な返却手続きなどについては、カスタマーセンターまでお問い合わせください。弊社のWEBサイトにもご案内を掲載しています。

――新しい機器には、必ずB-CASカードがついているのですか?

 テレビやレコーダーなどの受信機器を新たに購入されると、取扱説明書などと一緒に、B-CASカードが同梱されています。なお、4Kテレビなど、B-CASカードが同梱されていない製品もあります。

――もしもB-CASカードを誰かに拾われてしまうと、自分の契約で有料放送を見られてしまうのでしょうか?

 その可能性がありますので、有料放送と契約中のカードを紛失した場合や、破棄する場合は、当該有料放送局に連絡して契約カードの変更、解約などの手続きを行ってください。

――B-CASカードを発行している企業は1社だけなのでしょうか。

 B-CASカードの代わりになるようなカードはありませんが、コンテンツの著作権を守るという同じ目的ために作られた仕組みは他にもあります。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 浩子)

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