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お湯を変えなかったらどうなる?…マコモ湯に挑戦したユーチューバー 10日目はご機嫌、20日後は? 

まいどなニュース / 2025年2月11日 19時45分

1日目のマコモ湯(あもとっとさん提供)

イネ科の植物マコモ(真菰)の発酵液や粉末をお湯に入れることで健康効果が期待できるとされる入浴法「マコモ湯」。

マコモ自体は古来より民間療法に用いられてきた植物だが、SNS上では一部メーカーの「排出された毒素や雑菌はマコモ菌が分解し浄化しますので、お湯は替えなくても大丈夫」という主張をうのみにした使用例が多く、衛生面で抵抗感を持つ人も多いようだ。

今、SNS上で話題になっているのはYouTuverのあもとっとさん(@AmoT0T)によるマコモ湯チャレンジ。先述の主張をしている某メーカーの、マコモ粉末から抽出した入浴剤(税込7700円)を入れたお風呂に、水を変えずに入り続けるという内容だ。

初日の1月10日は


「色のインパクトが凄いけど、入ってみると普通に温泉にもありそうな透明感のあるお湯になりました。ほんのり猫と植物の香りがしてまるで自然の中にいるみたい」
とご機嫌だったが、20日目の1月30日には
「正直言うとマコモ湯チャレンジ始めてから病んできてる
身体に異変が起こるのは少しは想定してたんだけど、身体はいたって健康
その代わり心がやられてきた
『不潔な風呂に毎日入り続ける』という行為がここまで人の精神を蝕むものだと思わなかった
ちょっと考え直します」
と不調を訴えたあもとっとさん。

いったいあもとっとさんにどんな変化が訪れたのだろうか?お話を聞いた。

ーーマコモ湯に興味を持ったきっかけは?

あもとっと:元々、エセ科学や陰謀論についての解説動画を作成していたのでマコモ湯自体は知っていました。

今年1月にとある動画が原因でXを中心に話題となり、多くの人に批判されているのを見ました。自分も否定側でしたが、1年半もお湯を変えずにいるという女性が平然と動画を投稿していたり、70年間もお湯を変えていないマコモ湯があるという事実から、科学的な根拠とは別の何かしらの魅力のようなものがあるのではないかと思いました。

適当な知識で何かを批判するのが一般的となったSNS社会で、あえて身を持って確かめたかったのです。

ーーマコモ湯に違和感を感じ始めたのは何日目くらいからでしょうか?

あもとっと:12日目くらいからです。 逆に言うとそれまでは、頭の中で汚いとは思いつつも匂いもせず、水質も茶色であるためよくわからないという理由からそこまで違和感を持っていませんでした。

ですが12日目から浴槽の壁面に謎の茶色い物質が付着するようになり、あらためて不潔であることを認識させられました。それからは不潔であるという意識が頭をよぎり、次第に風呂に入りたくなくなっていきました。

ーー直近のマコモ湯の入り心地やご自身の体調は?

あもとっと:ここ数日の入り心地はなかなかに厳しかったです。匂いはそこまで問題ないが、前述した汚れだけでなく水質にも明らかに白い汚れが漂っているのが確認できるようになりました。感染症などのリスクも感じてしまい、とてもじゃないがリラックスできるようなものではありませんでした。

身体面での体調は全く問題ありませんが、精神的なストレスからくる症状が胃に現れました。止めて解放された今はその症状も消えています。

ーーご投稿に大きな反響がありました。

あもとっと:マコモ湯の写真を投稿したポストと、今回の病んだ旨を投稿したポストがどちらも10万いいね近い反響を得ており、改めてマコモ湯という入浴法の衝撃は凄まじいものだと思い知らされました。

ただ、これだけバズるとどうしても様々な方から色々な意見が飛んできます。特に多かったのが「水を変えないというのはマコモ湯の販売会社が想定していない使い方であり、風評被害だ。かわいそうだ。」という意見です。

しかし販売会社自体が非営利的に運営する「70年間水を変えないお風呂」が存在したり、明らかに1回きりでは使えない価格設定だったり、他にも健康系通販サイトで水を替えなくても良いという記載があるなど、販売会社がは明らかにこのような用法を想定して販売しています。

多くの人にとっては馴染みのないことなので、個人よりはしっかりしているであろう「会社」に同情してしまう気持ちはわかります。私も別に会社を糾弾するために企画を行ったわけではないのですが、スピ系ビジネスの世界では一般社会に生きる我々の想像もつかないような常識が広がっているということを知ってほしいです。水を替えないマコモ湯のようなエセ科学にハマる人、それらをバカにしつつも曖昧な知識で語る人。どちらに対しても伝えたいのは「自分が賢い側であると驕らず、何事も決めつけてかからないようにしよう」ということ。この心がけこそ情報過多となったSNS社会で最も大切にしていくことではないでしょうか。

◇ ◇

SNSユーザー達から
「そもそもマコモ湯とか呼び方が…… 自宅ガンジス川 とか呼べば汚さが伝わりそう…… (;゚Д゚i|!)」

「人間の皮膚は皆さんが思うより遥かに頑丈だから"汚染された水"を摂取さえしなければ健康被害は実際問題かなり出にくい。
良く考えなくても20日変えなかった水よりも東京湾の海水のほうが遥かに汚いのに病気になる人が少ないのと同じ理由です。
ただ、どっちも汚いので精神がね...」
などさまざまな声が寄せられた今回の投稿。マコモ湯に興味を持っている方はぜひ参考にしていただきたい。

マコモ湯チャレンジのみならず、あもとっとさんはエセ科学や陰謀論について解説、検証する動画をYouTubeにアップしている。その手のネタがお好きな方は要チェックだ。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)

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