川口のいじめ:顧問教諭が体罰 ノートが証拠に

毎日新聞 / 2017年12月8日 10時18分

 埼玉県川口市立中学3年の男子生徒(15)がいじめを受け不登校になった問題で、男子生徒は所属するサッカー部内でのいじめに加え、当時サッカー部で顧問をしていた男性教諭(50)から体罰を受けていたことが母親への取材で分かった。母親の訴えで教諭は体罰を認め、同市教育委員会は今年3月、教諭を文書訓告処分とした。教諭は翌4月、市内の別の中学に異動した。【鴇沢哲雄】 

 生徒の母親によると、教諭の体罰が発覚したのは昨年11月。母親が相談していた弁護士が、生徒にいじめの内容などを確認したところ、昨年5月から9月までに何度か体罰を受けたと打ち明けた。

 いじめがサッカー部内で起きたため、教諭は担任に代わり生徒をサポートする目的で自習用の「生活学習ノート」のやりとりを始めた。ところが、母親によると、記述欄に余白が目立つなどの理由で、げんこつで頭を殴られたり耳を引っ張られたりしたことが何度かあったという。

 ノートには生徒が「げんこつたくさんありがとうございました。たんこぶもたくさんです バカ者」と記し、教諭が「げんこつされないように気をつけるのが普通だろう」などと書いていた。

 母親が市教委に体罰を報告した際、教諭は当初否定したというが、ノートが証拠になり最終的には体罰を認めたという。

 母親は毎日新聞の取材に「(生徒を)サポートするためのノートだったのに、それが原因での体罰は許せない。子どもへの直接の謝罪もない」と話した。市教委は「体罰があったのは事実。許されないことなので厳しく指導する」としている。

 生徒は中学入学直後からサッカー部内で仲間外れにされるなどのいじめを受け、昨年9月から半年間不登校になった。市教委は今年2月、いじめ防止対策推進法で定める「重大事態」と判断し、第三者による調査委員会を設置した。調査委は今月8日に中間報告を公表する予定。

毎日新聞

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