博物館:「縄文の女神」木像登場 高さ2.6m 山形

毎日新聞 / 2018年4月17日 10時15分

山形県立博物館の正面玄関に設置された木像の「縄文の女神」。高さ2.6メートルの巨大な像で、訪れる人の目を引きつけている=山形市で2018年4月15日、深尾昭寛撮影

 山形県立博物館(山形市)の正面玄関に、木製の巨大な「縄文の女神」が登場した。分館の教育資料館(同市)敷地内にあり、昨年伐採された推定樹齢約120年のモミの木を使用した。明治時代から人々を見守ってきた木はその姿を変え、博物館を訪れる人々を出迎えている。

 同資料館によると、木像は高さ2.6メートル、重さ約600キロ。県立博物館のシンボルである国宝「縄文の女神」(高さ45センチ)を再現したが、大きさはオリジナルの5倍以上となる。ただ木材をかたどるだけでなく、焦げ目をつけるなどして、本物にある焼きむらや色合いを追求した。上山市の造園会社「三共造園」が、技術提供と搬入設置に協力した。

 モミの木は、教育資料館敷地内にあったが、立ち枯れの状態となり、昨年11月に三共造園が伐採した。教育資料館の建物は1901(明治34)年に旧山形師範学校本館(国重要文化財)として建てられたが、その建築と同じ頃に植えられたものとみられる。伐採の際、歴史のある貴重な木を惜しみ、木像の制作が決まった。

 同博物館は「立ち止まって木像の写真を撮る来館者も多く、人々を引き寄せる引力を感じている。博物館の新たなシンボルとして、大切にしていきたい」と話している。【深尾昭寛】

毎日新聞

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