新幹線殺傷:死亡の梅田さん、転倒後も立ち上がり制止

毎日新聞 / 2018年6月14日 10時56分

刺殺事件の起きた東海道新幹線「のぞみ265号」=渡部直樹撮影

 神奈川県を走行中の東海道新幹線車内で乗客3人が切りつけられ死傷した事件で、事件時の詳細な状況が、車内の防犯カメラの映像などから判明した。なたで隣席の女性を襲う男を止めようとした兵庫県尼崎市の会社員、梅田耕太郎さん(38)は、男ともみ合いになって転倒しながら、再び立ち上がって男を押さえようとしていたという。捜査関係者が明らかにした。

 男は愛知県岡崎市の無職、小島一朗容疑者(22)で、殺人容疑で送検された。捜査関係者によると、小島容疑者は9日、のぞみ265号の12号車で、バッグからなたを取り出し右隣席の女性を襲撃。後方席に座っていた梅田さんが容疑者の腕をつかんで止めようとしたが、もみ合う中で転倒し、その間に容疑者は左隣席の女性を襲いだしたという。

 梅田さんは起き上がって再び止めようとしたが、逆に激しく切りつけられた模様だ。梅田さんの右足にはナイフも刺さっていた。女性らはけがをし、梅田さんは死亡した。

 神奈川県警の調べでは、小島容疑者は昨年12月、家出して自転車で長野県へ移動。数カ月間、県内の公園などで野宿していたとみられる。【中村紬葵】

毎日新聞

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