西日本豪雨:SNSで支援募る 障害児施設が再開

毎日新聞 / 2018年8月11日 9時47分

11日の再開に向け急ピッチで準備を進める、障害のある子どもたちの施設「ホハル」の滝沢貴祥さん(右)ら=岡山県倉敷市真備町地区で、三村政司撮影

 西日本豪雨で水没した岡山県倉敷市真備町尾崎の障害児施設が、被災から1カ月余りの11日に再開する。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で支援を呼び掛けると、400万円以上の寄付が集まった。多くの善意に支えられ、子どもたちも復旧作業を手伝い、施設は早期の再スタートを迎える。【飯田憲】

 施設は、「放課後等デイサービス」を提供している「ホハル」(真備町尾崎)。東日本大震災を機に、横浜市から移住してきた児童福祉施設の元施設長、滝沢久美子さん(71)の一家が今年4月に開設した。発達障害がある小1~高3の10人を受け入れている。

 デイサービスでは、「秘密基地」の設計図を作りながら計算を教えたり、リズムを付けた音読で文字を教えたりと、一人一人の特性に応じてプログラムを組む。子どもたちの居場所として評価が高まる中、7月6日の豪雨に遭った。

 浸水後、滝沢さんの長男で特別支援学校の元美術教師、達史さん(45)らは泳いで施設に向かった。新築の平屋が水没し、おもちゃや教材、机は泥まみれになっていた。すぐに復旧させたいが、費用が足りない。SNSで被害状況や施設の必要性を訴え、7月13日からインターネット上で寄付を募る「クラウドファンディング」で支援を呼び掛けた。すると、9日間で目標の400万円を上回る寄付が寄せられたという。

 炎天下の復旧作業が続き、施設を利用する子どもたちも内装のペンキ塗りを手伝った。11日はテープカットなどで再開を祝う。滝沢さんの次男で元小学校教諭の貴祥さん(41)は「突貫工事でも多くの人の善意でここまで来られた。第二の古里に恩返ししたい」と大粒の汗を拭った。

毎日新聞

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