はやぶさ2 計画通り降下し運用成功 27日にも2回目の着陸

毎日新聞 / 2019年6月13日 12時37分

小惑星リュウグウを詳細に観測するため降下した探査機はやぶさ2が13日、高度約80メートルから撮影した画像。左端に探査機の影が写っている=宇宙航空研究開発機構、東京大など提供

 小惑星リュウグウへの2回目の着陸を目指す探査機「はやぶさ2」が13日、高度約9メートルまで降下し、リュウグウ表面の詳細な観測を実施した。探査機は計画通り降下、低高度での観測を実施後に上昇に転じ、運用は成功した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、これまで集めたデータに加え、今回の観測結果を踏まえ、人工的に作ったクレーター近くへの着陸を実施するかどうか決める。

 はやぶさ2は12日、高度20キロから降下を開始した。13日午前10時49分ごろ、高度約35メートルで高度を維持する「ホバリング状態」になり、いったん降下した後、午前11時7分ごろに上昇を始めたことが確認された。

 6月13日は、2010年に先代の探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワから地球へ帰還した日にあたり、「はやぶさの日」とされている。その日に、後継機はやぶさ2が小惑星リュウグウ直近での探査を順調に進めたことは、日本の太陽系探査がさらに成長した証しといえるだろう。

 はやぶさは、世界で初めて小惑星の物質を地球へ持ち帰るという極めて高度なミッションに挑んだ。03年に打ち上げられ、05年に落花生のような形をしたイトカワへ到着した。2度の着陸を実施したが、燃料漏れなどで一時通信が途絶するなど、壮絶な旅となった。地球目前でメインエンジンがすべて停止するトラブルも乗り越え、10年6月13日午後10時51分(日本時間)、オーストラリアの砂漠にイトカワの物質が入ったカプセルを帰還させた。探査機本体は大気圏へ突入した際に燃え尽きた。

 はやぶさ2は、はやぶさの後継機として開発された。14年に打ち上げられ、昨年6月にリュウグウへ到着した。リュウグウの表面がどこも大きな岩だらけだったため、低高度への降下にかなりの危険が伴う難しい事態に直面したが、同9~10月に小型ロボットや着陸機をリュウグウ表面に降ろすことに成功。今年2月には極めて狭い場所にピンポイントで着陸、表面の物質を採取することに成功したとみられ、4月には世界で初めて衝突装置を使って小惑星にクレーターを作った。クレーター周辺には、リュウグウ内部の物質が積もっているとみられ、現在は、そこへの着陸を検討している。

 JAXAによると、着陸が可能と判断された場合、最速で今月27日に着陸するとされ、はやぶさ2のリュウグウ到着からちょうど1年の記念日に、2回目の着陸が実施される可能性がある。【永山悦子】

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