「SEX and the LIVE‼」がセカンドレイプ考えるイベント 「DJ社長」の虚偽セクハラ騒動テーマ

毎日新聞 / 2019年12月3日 19時6分

インターネットで署名活動を実施したト沢彩子さん=東京都豊島区で、山本有紀撮影

 身近なトピックから性について語る場を設けたり情報を発信したりしている団体「SEX and the LIVE‼」が12日、性暴力の2次被害について東京都豊島区池袋でトークイベントを開く。今夏、芸能事務所の男性代表が所属する女性タレントにソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で虚偽のセクハラ告発をさせ、後に謝罪した騒動がテーマ。同団体は「社会全体の問題として、性被害者へのセカンドレイプ(2次被害)について考えたい」と参加者を募っている。

 騒動は7月、芸能事務所の代表を務める人気DJグループ「レペゼン地球」のリーダーである「DJ社長」が、新人女性タレントを売り出すプロモーションの一環で、女性に「社長からのパワハラが酷く、何度もホテルに誘われています」「断ったらクビにするとも言われた事もあり、さすがにもう限界」などと投稿させたことが発端だった。

 直後、DJ社長が告発内容は事実と謝罪する動画を公開。その後に投稿は女性を売り出すための炎上商法を狙ったプロモーションだったと明かした。

 最近は、セクハラに反対する運動「#MeToo(私も)」が広がり、性暴力の被害者がSNSで被害を明かすことも増えていた。被害当事者や支援者らから「DJ社長の一連の行動はセカンドレイプを助長する」などと批判が上がった。

 「SEX and the LIVE‼」代表で性被害当事者でもあるト沢(うらさわ)彩子さん(32)は「ネットでの告発は、警察や友人にも信じてもらえなかった性暴力被害者が最後に出すSOSになることが多い。それを『ネタ』扱いすれば、実際に被害に遭った人が訴え出にくくなる」と指摘する。社長らに謝罪と対話を求める署名活動をネット上で実施し、11月までの4カ月で約1万筆が集まった。

 騒動から3カ月後の10月、DJ社長はユーチューブで謝罪動画を公開し、プロモーションの意図や問題点について語ったが、ト沢さんらは「謝罪動画で終わりではなく、社会全体で今回の問題を考えてほしい」とトークイベント開催を決めた。セカンドレイプの現状や、どのように表現していったらよいか話し合う予定だ。ト沢さんは「今回の騒動で、複雑な思いを感じている人に参加してほしい。話すことで一緒に整理していきたい」と話している。

 イベントは豊島区西池袋の区男女平等推進センターエポック10で、12日午後6時45分~同8時40分。参加費1500円で、事前申し込みが必要。申し込みは(https://www.kokuchpro.com/event/satl1114/)から。【山本有紀】

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