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元衆院議員を弁護士法違反容疑で逮捕 詐欺被害金回収巡り非弁提携か

毎日新聞 / 2024年6月13日 11時27分

今野智博容疑者

 SNS(ネット交流サービス)を通じた投資詐欺などの被害金回収をうたい、弁護士資格のない人物らに名義を貸して法律事務をさせたとして、警視庁捜査2課は13日、元自民党衆院議員で弁護士の今野智博容疑者(48)=埼玉県深谷市=を弁護士法違反(非弁提携)の疑いで逮捕したと発表した。

 今野容疑者は弁護士資格のない仲間と2023年9月からの半年間で、SNS型投資詐欺や、恋愛感情を抱かせる「ロマンス詐欺」の被害者ら約900人から、弁護士費用の着手金として総額約5億円を集めていたとみられる。実際には被害金の回収が実現したケースは、ほとんどなかったという。

 警視庁は、名義を借りて弁護士活動をしたとして、いずれも職業不詳の辻直哉(51)=千葉県市川市、松井宏(37)=東京都中央区=両容疑者ら男女10人も弁護士法違反(非弁活動)の疑いで逮捕した。

 逮捕容疑は23年12月~24年1月ごろ、弁護士資格のない辻容疑者らが今野容疑者の名義を借りて、東京都内や埼玉県などのSNS型投資詐欺の被害者ら5人から着手金計約280万円を受領し、法律事務をしたとしている。11人の認否は明らかにしていない。

 警視庁によると、今野容疑者はホームページで「詐欺被害の返金は弁護士にお任せください。無料相談実施中」などと宣伝。詐欺被害者から問い合わせがあると、法律事務所のスタッフを名乗る辻容疑者らが、契約書類の作成や詐欺に使われた口座の凍結手続きなどをしていたという。

 着手金は今野容疑者が1割を受け取り、残りは辻容疑者ら10人で分配していたとみられる。ホームページなどによると、今野容疑者は05年10月に弁護士登録。12年に自民党公認で衆院埼玉11区から出馬して比例代表北関東ブロックで復活し初当選。2期務めた後、17年の衆院選にも出馬したが落選した。在職時は清和政策研究会(現安倍派)に所属していた。【遠藤龍、森田采花】

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