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「777万円」で純金トランプ 伸びぬふるさと納税の“切り札”に

毎日新聞 / 2024年6月16日 9時30分

兵庫県三田市がふるさと納税の返礼品として取り扱う純金トランプ=市提供

 兵庫県三田(さんだ)市は、ふるさと納税の返礼品として純金トランプのセット(54枚)の取り扱いを始める。必要な寄付額は「777万円」と縁起の良い数字に設定。市のふるさと納税は伸び悩んでおり、活性化に向けた切り札となることを期待する。

 札1枚は縦89ミリ、横58ミリ、重さ0・73グラム。54枚の内訳は、通常の数字や図柄が描かれた52枚とジョーカー(黒色)。残り1枚は「特別カード」として、好きな四字熟語か希望するメッセージ文▽寄付者名を入れた市長感謝状▽ジョーカー(赤色)――の3種類から選択できる。6月中に、ふるさと納税の各サイトに掲載予定。

 貴金属品などを製造する三菱マテリアル(東京都)の工場が市内にあり、寄付後に受注生産する。市は昨秋から、返礼品に同社製の純金の名刺やしおり、表彰状などを加えていた。

 国の規定で返礼品調達額は寄付額の3割以下と定められており、現在の金相場では範囲内。しかし金は安定資産として人気を集めており、今後高くなると寄付額を引き上げることになるという。

 市のふるさと納税の寄付額は2022年度が約2億500万円、23年度が約1億5500万円(見込み)と、三田牛など人気商品があるものの苦戦。純金トランプをふるさと納税への「大きな呼び水」(田村克也市長)として期待している。【土居和弘】

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