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富士山入山規制 リストバンドでゲートを通過 7月1日に山開き

毎日新聞 / 2024年6月20日 7時15分

警備員にリストバンドを見せ、入山規制中にゲートを通過する山小屋宿泊の登山客を実演する関係者たち=山梨県の富士山5合目で2024年6月19日午後0時25分、前田梨里子撮影

 富士登山シーズンが始まる7月1日の山開きを前に、山梨県側登山道の「吉田ルート」で19日、県が新設した入山規制と通行料徴収のリハーサルがあった。規制は、夜通し歩く危険な「弾丸登山」や頂上付近の混雑を防ぐことが狙い。

 登山者役を務めた長崎幸太郎・山梨県知事は「一連の流れはスムーズにできた。想像できる限りのことに備え、始めてから気付くこともあると思うので改善策を講じたい」と語った。

 リハーサルは同日午前11時ごろに始まった。通行料を支払った登山者には、県の「富士山五合目総合管理センター」でリストバンドが発行され、ゲートを通過できる。長崎知事は、通行予約と通行料の事前支払いを済ませて入山する設定で、予約者に送付されるQRコードを提示。リストバンドを受け取って左腕に着け、約20メートル先に新設された「入山規制ゲート」まで歩いて警備員のチェックを受けて通過した。

 センターには、予約者や当日受付用に4カ所の窓口を設置。スタッフらが、予約せずに現地で通行料を支払う登山者にリストバンドを配布する手順などを確認した。外国人登山者に英語で案内したり、入山規制に達した後に訪れた登山者に説明したりする場面もあった。頂上付近は気温が下がるため、軽装の登山者には装備を借りるよう伝えるという。

 ゲートには警備員が常駐する。リハーサルでは、実際の警備員が登山者役のリストバンドを確認。山小屋宿泊者はゲート閉鎖時も入山できるため、どのように通過させるかも実演した。リハーサルには県職員や県から委託された事業者のスタッフら計約30人が参加した。

 県は17日、吉田ルートの5合目に高さ約1・8メートル、幅約8メートルのゲートを設置。今シーズンのゲートは仮設で、今秋の閉山後に常設で整備する予定。ゲートは登山者が1日当たり4000人を超えた場合と、午後4時~午前3時に閉鎖する。

 通行予約と通行料の事前支払いは「富士登山オフィシャルサイト」で受け付け、予約枠は当日受付分を除き1日3000人。9月10日までの開山期間の予約者は18日午後4時現在2万414人で、7月上旬や週末の予約が多い。【野田樹】

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