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詩人の白石かずこさん死去 93歳 「聖なる淫者の季節」でH氏賞

毎日新聞 / 2024年6月19日 19時54分

詩人の白石かずこさん

 アメリカのビート詩やジャズの影響を受け、鮮烈なイメージの前衛的作品で知られた詩人の白石かずこ(本名・白石嘉寿子=しらいし・かずこ)さんが14日、心不全のため死去した。93歳。葬儀は親族のみで営み、お別れの会を後日開く予定。喪主は夫菱沼真彦(ひしぬま・のぶひこ)さん。

 カナダのバンクーバー生まれ。10代後半に詩誌「VOU」に参加し、早稲田大在学中の1951年に詩集「卵のふる街」でデビューした。71年に「聖なる淫者の季節」でH氏賞を受賞。性的な言葉や寓話(ぐうわ)的イメージを大胆に用い、物語性のある長編詩を多く書いた。

 アレン・ギンズバーグやジャック・ケルアックらビート世代の詩人・作家に影響を受け、ジャズとの共演による朗読にも積極的に取り組み、現代詩の一翼を担った。海外の詩祭・芸術祭に度々参加し、作品は20を超える言語に翻訳された。他の詩集に「砂族」(藤村記念歴程賞)、「現れるものたちをして」(高見順賞)、「浮遊する母、都市」(晩翠賞)など。エッセーに「詩の風景・詩人の肖像」(読売文学賞)など。「白石かずこ詩集成」(全3巻)がある。98年に紫綬褒章を受けた。

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