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藤井聡太叡王、防衛ならず8冠独占崩れる 伊藤匠七段が初タイトル

毎日新聞 / 2024年6月20日 18時33分

叡王戦最終局で敗れ、感想戦で考え込む藤井聡太叡王。右は伊藤匠新叡王=甲府市の常磐ホテルで2024年6月20日午後7時18分、手塚耕一郎撮影

 将棋の第9期叡王戦五番勝負(不二家主催)の第5局が20日、甲府市で指され、挑戦者の伊藤匠七段(21)が藤井聡太叡王(21)に156手で勝ち、3勝2敗で叡王位を奪取し、初タイトルを手にした。藤井叡王が2023年10月に果たした史上初の8冠独占は、五つ目の防衛戦で途絶えた。全タイトル制覇期間は、羽生善治九段(53)の5カ月を超える8カ月で途切れた。

 伊藤新叡王は、小学3年時の将棋大会で同学年の藤井叡王に勝利して号泣させ、「藤井を泣かせた男」として知られる。藤井叡王より4年遅い20年10月にプロ入りし、21年の新人王戦で棋戦初優勝。23年の竜王戦、24年の棋王戦で立て続けに挑戦者となって藤井叡王に挑んだが、いずれも1勝もできずに敗退した。

 「三度目の正直」を期して臨んだ叡王戦では第2、3局と連勝し、藤井叡王をタイトル戦で初めて先に土俵際に追い込んだ。伊藤新叡王は「苦しい将棋が多く、タイトル獲得は運がよかった。藤井さんとはずっと苦しい戦いが続いていたので一つ結果が出せてよかった。今後もタイトル戦に出られればうれしい」と喜びを口にした。

 藤井叡王は、23年秋に8冠を達成した後、竜王戦、王将戦、棋王戦を防衛し、5月27日には名人初防衛を果たした。藤井叡王は「終盤でミスが出てしまう将棋が多かったので、結果はやむを得ない。(8冠が崩れるのは)時間の問題と思っていたので、あまり気にせずにこれからも頑張っていきたい」と淡々と受け止めた。【丸山進】

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