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「紀州のドン・ファン」遺産訴訟 遺言書は有効 和歌山地裁判決

毎日新聞 / 2024年6月21日 14時5分

和歌山地裁、和歌山家裁、和歌山簡裁が入る庁舎=竹内望撮影

 「紀州のドン・ファン」と呼ばれた会社経営者で資産家の野崎幸助さん(当時77歳)が残したとされる「遺言書」の効力が争われた訴訟の判決で、和歌山地裁は21日、「有効」と判断した。書面には少なくとも13億円に上る全財産を地元の和歌山県田辺市に寄付すると記されていた。高橋綾子裁判長は「本人の筆跡とみて相違ない」と判断した。

 判決などによると、野崎さんは2018年5月に急性覚醒剤中毒で亡くなった。書面には「いごん 個人の全財産を田辺市にキフする」と書かれ、日付や署名、押印もあった。遺言書の要件を満たすとした家庭裁判所の判断を受け、市は19年9月に遺産を受け取ると発表。これに対し、野崎さんの兄ら親族4人が無効だと訴えていた。

 判決はまず書面の筆跡を検討。他のメモなどと特徴が似ており、野崎さん固有のものと認めた鑑定結果について「不合理な点は認められない」と指摘。野崎さんが好んだ赤のペンで書かれており、「自筆を裏付ける」と判断した。生前の野崎さんが田辺市に1000万円以上を寄付し、これを続ける意向を示していたことも踏まえ、「遺産全てを遺贈するという内容と矛盾しない」と結論付けた。

 野崎さんの死亡を巡っては元妻の須藤早貴被告(28)が21年、野崎さんへの殺人罪などで逮捕、起訴されており、現在は争点や証拠を絞り込む公判前整理手続きが進んでいる。【藤木俊治】

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