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認定こども園のパンでアレルギー、女児搬送 「米粉のみと思い込み」

毎日新聞 / 2024年6月20日 20時10分

三重県名張市

 三重県名張市は20日、同市丸之内の幼保連携型認定こども園「名張きぼうのこども園」で、おやつの米粉パンを食べた女児(5)がアレルギー症状で救急搬送される事故が起きたと発表した。女児は小麦などのアレルギーがあり、食後に発疹やかゆみを発症。24時間の入院経過観察後、退院したという。パンの原材料欄には、米粉のほか小麦粉などが記載されており、市は確認を怠ったなどとして指導する。

 市と園によると、5月30日午後3時ごろ、市販のパンにジャムをはさんだおやつを提供した。約1時間10分後に保育士が女児の首の発疹などに気付き、園長と常駐看護師が確認。連絡を受けた保護者が症状の進行を緩和する補助治療薬を施し、救急搬送された。園はその後、市に報告した。女児は退院後、園を欠席しているという。

 園は4月に旧市立名張幼稚園などを統合して開園し、90人が通う。おやつは園で作っていたが、この日は初めて市販のパンにジャムをはさんで提供した。パン袋にあった名称やアレルギー物質表記などには、小麦なども明記されていた。園の運営社会福祉法人「名張厚生協会」の山口伴尚理事長は「(米粉のみのパンだと)思い込みがあった。チェック体制を再構築する」として謝罪した。市はアレルギーへの認識向上や、園と保護者との情報共有と連携などを求めた。市内のこども園などの施設長会議でも事故や防止策を共有する。

 この事故を受け、県は各市町に内容を提供し、園内外の関係者間の情報連絡の徹底を求める。また、県教育委員会のまとめによると、県内の公立小中高、特別支援学校でのアレルギー事故(入院、補助治療薬を使用)は、2021年度からの3年間で計11件。【久木田照子、原諒馬】

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