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彬子さまの留学記、異例のベストセラーに SNSの投稿契機に文庫化

毎日新聞 / 2024年6月21日 16時27分

彬子さまの著書「赤と青のガウン」書影=PHP研究所提供

 三笠宮家の彬子さまが英オックスフォード大で学んだ日々を記された留学記で、4月に文庫本として出版された「赤と青のガウン」(PHP文庫)が15万部を超えるベストセラーになっている。ネット交流サービス(SNS)のある投稿がきっかけで単行本が文庫化された経緯がある。彬子さまも「なぜ今?と不思議な気持ちです」と驚いている。

 この本はもともと、2015年に単行本として出版された。発売から8年になる昨年5月、ツイッター(現X)で一般読者が「プリンセスの日常が面白すぎる」と本を紹介する投稿をした。それがバズり、彬子さま自らが発行元に再版を依頼した経緯がある。

 彬子さまは01年9月から約1年間、04年9月から約5年間、オックスフォード大マートン・カレッジで留学生活を送った。本には、日本美術の研究に打ち込み、女性皇族として初めて博士号を取得するまで走りきった泣き笑いの日々をありのままにつづった。タイトルは、博士号を取得した者しか袖を通すことを許されない赤と青のガウンから取った。

 父である故寛仁親王もオックスフォード大で学び、「トモさんのえげれす留学」のタイトルで留学記を出版した。大学の寄宿舎への夜間の侵入方法を図解するなど、型破りな言動も書き残している。

 彬子さまによると、幼稚園生のころ、「これは、おれが書いた本だから」と寛仁親王からサイン入りでプレゼントされ、漢字にふりがなをふってもらい読み進めたという。絵本以外で初めて読んだ大人の本が「トモさん――」だった。

 「父の留学記はもちろん影響しています」とほほえむ彬子さま。「正直に書かなければご理解していただけない。とりつくろってしまうと、それは真実にならない」との思いで執筆したという。「海外で学ぶことの素晴らしさを知っていただければうれしく思います」と話した。【山田奈緒】

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