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クスッと笑える会話で「不安をFun」に 日本だじゃれ活用協会とは

毎日新聞 / 2024年6月23日 12時30分

だじゃれの頭文字「D」のポーズをする高澤輝夫(てるてる)さん=横浜市中区の横浜税関で2024年6月20日午後7時15分、宮本麻由撮影

 クスッと笑えて、会話の潤滑油となるのが「ダジャレ」だ。以前、税関に関わる取材でお会いしたときに、初対面にもかかわらず言葉の端々でダジャレを連発する姿が印象的だった横浜税関業務部次長の高澤輝夫さん(58)。交換した名刺をよく見ると、そこには「一般社団法人 日本だじゃれ活用協会(ダジャレンジャー®16号)てるてる」の文字が……。【宮本麻由】

 ――この協会はどんな活動を?

 ◆ダジャレには、人間関係を円滑にしたり、場の雰囲気を和ませたりする力があります。「だじゃれは世界を救う!」をモットーに、もっと(モットー)ダジャレに秘められた力を活用し、笑顔があふれ、希望に満ちた世の中にしようという目的を持った協会です。そのために定期的にダジャレのスキルアップを目指す「だじゃれ道場」などを開いています。また、ダジャレには子どもの言葉の感度を高める力もあるんですよ。「親子だじゃれ教室」なども開催しています。

 ――入会したきっかけは。

 ◆2016年5月ごろ、通勤中に聞いていたラジオで協会の存在を知りました。元々ダジャレ好きで、ちょこちょこ日常的に使っていました。最初は「怪しい協会だな~」と思いましたが、協会の存在が気になって、約1年後には「だじゃれ道場」に参加しました。道場には入門・初級・中級・上級とありますが、そこで、協会の鈴木英智佳理事から「安全・安心な場ですよ」とうかがって、「不安(ふあん)だった気持ちがFun(楽しみ)」に変わりました。

 ――ダジャレンジャー取得までの道のりを教えてください。

 ◆道場で上級までのワークショップを終えた後、ダジャレンジャーの認定試験に挑みます。「自分でお客さんを集めてダジャレのワークショップを開く」ことが試験内容です。税関の職場仲間に来てもらい、皆の名前でダジャレを作るなどしました。例えば、宮本さん(記者の名前)だったら、「おみゃ~もっと頑張れ!みやもと!」。こんな感じです。そして、初めて道場に参加してから約3カ月後に「ダジャレンジャー®16号」に任命されました。協会には現在約50人のダジャレンジャーがいるんですよ。

 ――ダジャレンジャーとしての活動や意識していることは?

 ◆取得してからは、趣味の一環として「だじゃれ道場」などで講師としてダジャレを教えています。ダジャレは、「相手に対して愛情」を持って発言するものだと思います。相手を不快にさせるようなダジャレは言わないように心がけています。

 ――普段は税関職員として活動していますが、ダジャレが役立つことは?

 ◆笑いのない職場って嫌ですよね。何でもかんでもメールでやりとりするのは、気がめいる(メール)ことはありませんか? ちょっとした世間話の中にクスッと笑えるダジャレをはさんでいます。最後に、税関職員として一言。「金(きん)の密輸は厳禁です!」「薬物使用はクスリとも笑えません!」。お後がよろしいようで。

高澤輝夫(たかざわ・てるお)さん

 1966年生まれ。横浜市出身。高校卒業と共に「横浜で働きたい」と横浜税関に入関。働きながら神奈川大経済学部を卒業。2017年に日本だじゃれ活用協会から「ダジャレンジャー®16号」に任命される。今年、同協会は10周年を迎え、9月1日(だじゃれの日)に記念イベント「ダジャフェス」を開催予定。詳細はhttp://dajare10th.wixsite.com/dkjp

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