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朝市で買った食材で調理、街巡りも 空き家改修、宿泊施設に 秋田

毎日新聞 / 2024年6月25日 10時0分

広い縁側のある客室「エンガワ」=秋田県五城目町で2024年6月20日午前11時32分、高橋宗男撮影

 秋田県五城目町中心部の朝市通り近くに22日、宿泊施設「市(いち)とコージ」がオープンした。運営するのは町内の酒造会社やバス会社など6社が共同出資したまちづくり会社「発酵パーク」。共同代表の小熊隆博さん(42)は「訪問客が町中でアクティブな活動のできる場所がほしかった。町の『発酵』を促す拠点となってくれたら」と話している。

 500年以上の歴史を誇る五城目朝市近くにあり、朝市への客を迎え、地域の社交場にもなっていた旅館の跡地に建つ空き家を改修した。客室は、2階にあった洋室を取り払った「フキヌケ」(定員6人)と、日当たりの良い「エンガワ」(同4人)の2部屋。共用のキッチンや、ダイニングやリビング利用のできるラウンジがある。

 食事は提供しないが、朝市で購入した食材を調理したり、町中のカフェに出かけたり、居酒屋で利き酒を楽しんだりと、宿泊客と地域の交流が深まることをもくろむ。浴室をシャワールームのみとしたのも、町内の温泉施設に足を運んでもらいたいからだ。

 宿泊料は1人当たり6000~9000円を想定。グループでの一棟丸ごとの予約も可能で、すでに夏休みシーズンのグループや家族予約も入っているという。日帰り利用も可能だ。

 施設名の「市とコージ」には、朝市通りから脇に入った「小路」に位置することと、発酵を促す「麴(こうじ)」の意味をかけた。朝市エリアの活性化を目指す運営会社「発酵パーク」の第1弾事業で、今後も周辺飲食店との提携など、地域との交流を促したい考えだ。

 五城目朝市は1495年に開かれたのが始まりとされ、現在は町中心部を流れる馬場目川沿いに並行して約250メートル続く朝市通りで毎月2、5、7、0のつく日の午前7時から正午まで開かれている。【高橋宗男】

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