東京・多摩のマンションで2人死亡 住人の30代夫婦

警視庁＝米田堅持撮影

　25日午前1時25分ごろ、東京都多摩市鶴牧1のマンション住人の知人から「友人と連絡が取れない」と110番があった。駆けつけた警察官が、マンション13階の室内で女性が倒れているのを見つけた。1階の駐輪場付近では男性が血を流して倒れており、いずれもその場で死亡が確認された。

　警視庁多摩中央署などによると、死亡した2人は夫婦で、妻（33）は室内の床にうつぶせで倒れており、上半身を中心に刃物で切られたり刺されたりしたような傷があった。夫（35）が倒れていた場所は、妻が見つかった部屋のベランダの下だったという。

　夫婦は幼い子どもと3人暮らしとみられ、室内には家族以外が侵入した形跡はなかった。子どもは室内にいたが、けがはないという。警視庁は、夫が妻を殺害後、飛び降り自殺を図った可能性もあるとみて詳しい経緯を調べている。【岩本桜、岩崎歩】