選択的夫婦別姓訴訟 原告側「同姓か別姓かを選べる婚姻制度に」
毎日新聞 / 2024年6月27日 17時34分
事実婚の男女らが夫婦別姓のまま婚姻できる地位の確認と損害賠償を国に求めた集団訴訟の第1回口頭弁論が27日、東京地裁であり、原告側は「同姓か別姓かを選べる婚姻制度にしてほしい」と述べた。国側は「新制度を求める訴えは司法審査に適さない」として退けるよう求めた。
別姓訴訟では過去に2度、最高裁が合憲判断を示している。今回は、30~70代の事実婚の男女5組と法律婚の男女1組が東京、札幌両地裁に提訴した第3次の集団訴訟で、夫婦別姓を認めない民法と戸籍法の規定は違憲だと主張している。
27日は原告の3組が意見陳述した。長野県在住の内山由香里さん(56)と小池幸夫さん(66)は1991年に法律婚をした後、「ペーパー離婚」で事実婚を選んだ。
内山さんは時間と費用をかけて、運転免許証やパスポートを「小池」姓に変更せざるを得ないことに理不尽さを覚えたと吐露。「別姓や通称使用に『わがまま』と中傷を受けるが、多くの男性は姓を変えなくてもわがままだと言われない。男女差別だ」と訴えた。
夫婦別姓を巡っては、経済界からも別姓を選択できる制度の導入を求める声が上がっている。経団連は6月、旧姓を通称使用する仕組みは「ビジネス上のリスクにつながる」として早期実現を提言した。【菅野蘭】
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
夫婦別姓訴訟で事実婚夫婦ら意見陳述「ペアローンや税控除受けられず」…国は争う構え
読売新聞 / 2024年6月27日 20時22分
-
夫婦別姓めぐる裁判始まる 原告女性「薄氷の上を歩いているような毎日」
日テレNEWS NNN / 2024年6月27日 19時11分
-
夫婦別姓訴訟で初弁論、原告訴え 事実婚生活「薄氷の上」、国争う
共同通信 / 2024年6月27日 18時18分
-
夫婦別姓、国が争う姿勢=原告陳述「過酷な状況」―東京地裁
時事通信 / 2024年6月27日 16時6分
-
朝ドラ「虎に翼」も後押し…経団連が「選択的夫婦別姓」異例の提言、そのきっけとなった出来事
プレジデントオンライン / 2024年6月17日 10時15分
ランキング
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください