環境相、7月8日から水俣病患者団体と再懇談 時間制限は設けず

環境省が入る中央合同庁舎第5号館＝東京・霞が関で、竹内紀臣撮影

　水俣病患者・被害者団体と伊藤信太郎環境相との懇談の場で、同省職員が団体側の発言を遮断した問題で、環境省は28日、伊藤氏が7月8日から各団体と再懇談すると発表した。団体側の発言時間には制限を設けないという。

　再懇談は8、10、11日の計3日間で、伊藤氏が団体側から事前に寄せられた要望に回答する予定。水俣市内のほか、鹿児島県長島町の獅子島なども訪問する。

　伊藤氏は28日の閣議後の記者会見で「1回の懇談で（問題が）100％解決するものではないと思うが、顔と顔を合わせて長時間話し合うことで、少なくとも前進できると思っている」と語った。

　環境省によると、新潟水俣病の被害者団体と伊藤氏との懇談も7月中に実施することを検討しているという。【山口智】