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海自、自衛艦隊創設70年 部隊運用拠点「海上作戦センター」初公開

毎日新聞 / 2024年7月1日 12時0分

多数の大型モニターが設置された第1作戦室。中央のV字の形に並べられた机は司令官たちの席となる=神奈川県横須賀市の海上作戦センターで2024年6月27日午後1時58分、松浦吉剛撮影

 海上自衛隊の主力部隊・自衛艦隊の創設70年を記念し、横須賀基地の「海上作戦センター」(神奈川県横須賀市)が初めて報道公開された。国内外における部隊運用の拠点だ。自衛艦隊とその傘下にある護衛艦隊や潜水艦隊などの各司令部はかつて周辺に点在していたが、さまざまな事態に、より的確に対処できるよう同センターに集約。2020年秋から運用が始まった。

 同センターは小高い丘にあり、地上6階、地下2階建て。地上部分のスペースに比べ、地下は約2倍の広さとなっている。

 要は「第1作戦室」。地下1、2階の吹き抜け構造と約1000平方メートルの広さが開放的な雰囲気を醸し出している。さまざまな情報を同時に映し出すため、壁一面に多数の大型モニターが並ぶ。正面には司令官たちが陣取る席がV字に設置され、深刻な事態が発生し、多くの自衛官が集まってもスムーズに仕事ができるよう周囲に多数の机と椅子が並んでいた。

 このほか地下1階には、第1作戦室とつながる「自衛艦隊司令官室」や、幹部が打ち合わせなどに使う「作戦執務室」もあった。

 報道公開は6月27日、約1時間かけて行われた。記者会見した斎藤聡・自衛艦隊司令官は「各司令官、各幕僚が直接顔を合わせることで意思疎通がとても図りやすくなった」と説明。また、作戦の長期化や大規模化に備え、在日米軍の幕僚らが寝泊まりや食事をできるような施設の建設を進めていることも明らかにした。【松浦吉剛】

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