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11日間で2件の行方不明者発見 警察犬・ペッキ「抜群の嗅覚」

毎日新聞 / 2024年7月3日 17時39分

感謝状を贈られた指導手の林栄治さん(左から2人目)と嘱託警察犬のペッキ。右端は長女の古杉未波さん、左端は大浜健志・岐阜県警本部長=岐阜市の岐阜県警本部で2024年7月2日午前10時2分、稲垣洋介撮影

 11日間のうちに2件の行方不明者発見に貢献したとして、岐阜県警は2日、岐阜市の警察犬指導手、林栄治さん(59)に感謝状を贈った。贈呈式には「相棒」で嘱託犬のシェパード「ペッキ」(雌・6歳)も駆けつけた。

 林さんとペッキが出動したのは今年1月30日と2月9日。岐阜県大垣市と岐阜市でそれぞれ行方不明となった女性の捜索に当たり、無事に見つけ出した。岐阜市の事案では、捜索を始めたのは午前2時半。真冬の厳しい寒さで安否が心配されたが、ペッキが匂いを嗅ぎ分け、約1時間後に民家の軒先にいるのを見つけたという。

 林さんは1990年、岐阜県警が毎年開催している嘱託犬の審査会に当時の愛犬が合格したことから警察犬指導手となった。任期は1年。90年から9年務め、いったん仕事で中断したが、2022年に復帰した。この時からコンビを組んでいるペッキについては「おてんばな性格だが、嗅覚は抜群。競技会より実践に向いている」と信頼を寄せる。現在は、林さんの長女で新人指導手の古杉未波さんとともにペッキを指導している。

 23年には犯人追跡や行方不明者の捜索などで計61回出動した。休日や深夜の要請もあるため、いつでも出動できるよう準備しているといい、「不明者は高齢者が多いので、少しでも早く見つけて家族のもとに返してあげたい」と話す。

 県内の警察犬指導手は11人、嘱託犬は30頭で、23年の出動は140件あった。岐阜県警鑑識課の担当者は「行方不明者は警察犬が出動しても、なかなか見つけられないのが実情。短期間に続けて人命救助できた例は珍しい」と話している。【稲垣洋介】

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