面談、本人確認が必須の「官営マッチングアプリ」 札幌市が開設
毎日新聞 / 2024年7月5日 8時15分
結婚を望む男女を支援しようと、札幌市は1日、オンラインによる「さっぽろ結婚支援センター」を開設した。官営の「マッチングアプリ」とも言えるサービスで、入会の際は必ず面談し、顔写真付き身分証明書で本人確認する。担当者は「安心して活動できるので、多くの男女に利用してもらいたい」と呼びかけている。市によると、同様のサービスは道内自治体で初めて。
対象者は18歳以上の独身者で、さっぽろ連携中枢都市圏内(札幌市周辺12市町村)の在住・在勤・移住希望の男女。入会時は身分証のほか、独身証明書や収入証明書、プロフィル写真を提出する必要がある。登録料は1万5000円で2年間有効。12月末までの入会申し込みで7500円の割引が適用される。
スマートフォンやパソコンなどでインターネットの専用ホームページにアクセスし、会員登録したり、異性を検索したりできる。プロフィルとして年収や婚姻歴、趣味、自己PRなどが公開されるほか、最終学歴や住居の種類、扶養の有無などが任意公開される。
マッチングすると、リアルやオンラインでお見合いし、お互いが承諾すれば、友だちとして交際をスタートする。AI(人工知能)が検索履歴に基づいて最適な異性を選んでくれる「お相手紹介」の機能もあり、担当者は「自分では気づけない出会いがあるかも」とPRする。1日から会員の募集を始め、9月1日から利用できるようになる。
また、結婚支援コーディネーターによるリアルの出張登録会や相談会のほか、婚活力アップのためのセミナーなどを開催。男女の出会いや結婚を後押しする。
札幌市によると、市の婚姻件数は2023年度で7907件(速報値)。10年前の2013年度(1万914件)と比較すると、約3000件も減っている。一方、さっぽろ連携中枢都市圏内の未婚者(18~39歳)への調査で、行政が婚活支援を行うことに肯定的な回答が6割を超えており、担当者は「行政による婚活支援のニーズがあると判断した」と開設の理由を説明している。
問い合わせは、HP(https://www.kekkon-center.city.sapporo.jp/)、もしくは(011・839・8099)。【高山純二】
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