再開発区域近くに仮設店舗「ふれあい市場」オープン 北九州・小倉
毎日新聞 / 2024年7月7日 10時44分
北九州市小倉北区の黄金(こがね)市場で、古い木造店舗が密集する区画を取り壊す再開発計画が、民間主導で始まった。第1段階として6日、再開発区域近くに仮設店舗が集まる「ふれあい市場」がオープンし、関係者らがテープカットや鏡開きで祝った。【成松秋穂、山下智恵】
市場は昭和初期に誕生し、風情が残る鮮魚店や日用品店などが軒を連ねる。現在は市場と周辺一帯の約70店舗で商店連合会を形成している。
北九州市内では、同区の旦過市場で2022年に2度の大規模火災が起きるなど、木造店舗密集地での火災が近年相次いでいる。再開発区域も築80年を超える木造店舗が密集。市から火災の危険度が高い「特定消防区域」に指定されており、防火対策と老朽化対策の観点から改修や建て替えを望む声が地元から上がっていた。
再開発を主導するのは同区の不動産会社「レトロ」で、10年以上前から地権者と交渉を続けて土地の買収を進め、アーケード北西側約2800平方メートルを取得。今後、取り壊した後につくる新たな施設の詳細は市場側などと協議して決め、5年以内の完成を目指している。
この日は関係者らが「ふれあい市場」のオープンを祝う式典を開いた。黄金地区商店連合会の新開俊仁会長(63)は「老朽化に加え火災の心配もあったが、再開発が決まった。客や店主の声を伝えることで黄金市場がもっと良くなることを願う」とあいさつ。小松良明顧問(73)は「これまで、再開発の話は何度も上がっては消えていた。渡りに船で、実現できて本当にうれしい」と喜んだ。
レトロの上甲幸寿社長(66)は「北九州の発展のための起爆剤にし、若い人にバトンタッチしていきたい」と力を込め、来賓として出席した武内和久市長は「再開発を契機ににぎわいが生まれ、街全体の活性化につながることを祈る」と期待した。
「ふれあい市場」は長く空き店舗となっていた商店街の一角にオープン。8店舗分の区画があり、再開発区域内にあった青果店や鮮魚店など6店舗が入居した。
黄金市場で40年近く営業する総菜店「ちぐさ」の店主、竹下実さん(79)は「黄金は利便性の高い地域。(移転後の店舗は)明るく、冷暖房も完備されて、お客さんにとっても良い環境になった」。田中食肉店の森下宏子さん(64)は「移転で店が集まり、にぎわうのが楽しみ。年齢もあり、再開発後に再移転するかはわからないが、市場全体が盛り上がってくれたら」と期待を寄せた。
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