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大人のピアノ教室が活況 コロナ禍「巣ごもり」きっかけ 腕磨く中高年

毎日新聞 / 2024年7月15日 9時0分

18歳以上を対象としたピアノ教室では50~60代の生徒が半数以上を占めるという(写真はイメージ)=ゲッティ

 大人のピアノ教室が活気づいている。新型コロナウイルス禍を機に弾いた人が技術を磨くために通う傾向があり、特に中高年が目立つという。

 新型コロナの感染拡大は、在宅勤務の浸透や娯楽の制限が、人々の過ごし方を変えた。電子ピアノは、おうち時間を有意義に過ごそうとする人たちの「巣ごもり需要」を取り込み、売り上げを伸ばした。

 本格的なアップライトピアノと比べると安価で、数万円から購入できることや、音量調整ができるため集合住宅でも周囲への音漏れを気にせず弾けることもあって人気を集めた。

 カシオ計算機(東京都渋谷区)の電子ピアノを含む電子楽器の売り上げは、コロナが感染拡大した2020年度、前年度比約70億円増の290億円となり、21年度も292億円となった。ただ、巣ごもり需要が一服した23年度は228億円に減少した。

 河合楽器製作所(浜松市)では、全国約1300カ所で、18歳以上が対象の「おとなの音楽教室」を運営している。

 在籍者はコロナの影響で休講が相次いだ20年に500人ほど減少したものの、21年から持ち直し、23年はコロナ禍前を上回る1万424人が通う。半数以上は50~60代の中高年だという。

 一方で、約6万9000人(23年)の在籍者がいる子ども向け教室は減少傾向で苦戦しているといい、担当者は「子育て世帯は物価高騰の影響を受けやすい。中高年層は時間とお金に余裕があり、今後の伸びも期待できる」と話す。

 全国1200カ所で、ピアノなどの楽器や歌のコースを設ける大人向けの「ヤマハミュージックスクール」は25年度以降、新たな形態でレッスンを順次、展開する予定だ。

 これまでの初級・中級・上級の3ステップに沿ったレッスンに加え、「好きな曲を演奏したい」「自分のペースで練習したい」などのニーズに対応するという。担当者は「個人の希望に寄り添い、長く音楽を続けてもらいたい」と期待している。【近藤綾加】

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