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無登録FX仲介、CEOら有罪判決 シンガポール拠点 福岡地裁

毎日新聞 / 2024年7月16日 18時16分

福岡地裁=福岡市中央区で2021年5月27日、吉川雄策撮影

 国に登録せずに、シンガポールが拠点の「スカイプレミアムインターナショナル」社で外国為替証拠金取引(FX)への投資を仲介したとして、金融商品取引法違反(無登録営業)に問われた同社の当時の最高経営責任者(CEO)、斎藤篤史被告(45)=東京都中央区=に対し、福岡地裁は16日、懲役3年、執行猶予5年、罰金500万円(求刑・懲役3年、罰金500万円)の判決を言い渡した。武田夕子裁判官は「大規模に行われた無登録取引であり、極めて危険で悪質な犯行」と述べた。

 地裁は斎藤被告の他に、同社の幹部だった水島忍(60)▽高瀬正志(53)▽田中雅祥(42)――の3被告に対しても、それぞれ懲役1年6月、執行猶予3年、罰金500万円(求刑・懲役1年6月、罰金500万円)の判決を言い渡した。

 検察側は公判で、同社が約2万2000人から約1221億円を集めたと主張していた。判決は、斎藤被告らが組織化された多数の営業員を使い、投資知識のない人たちを勧誘する際に「FXは安全で高利」などと説明させていたと指摘。しかし実際は安全性を十分に調べず、多くの投資者が預けた資金を出金できなくなる事態を招いたとし「無責任極まりない。営業活動を管理していた被告らは強く非難されるべきだ」と断じた。

 判決によると、斎藤被告は同社幹部らと共謀。金融商品取引業の登録を受けずに2019年12月~21年6月、SNS(ネット交流サービス)のアプリなどを使い、男女6人に対し、シンガポールのFX取引業者との契約を仲介した。【志村一也】

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