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「教育が行き渡っていれば…」 ルワンダ虐殺逃れた女性、支援訴え

毎日新聞 / 2024年7月17日 10時30分

ルワンダのムカシネ・マリー・クレール駐日大使(左から3人目)を迎える永遠瑠マリールイズさん(中央)=福島市花園町の桜の聖母短大で2024年7月15日、錦織祐一撮影

 民族間の対立で1994年に80万人以上が虐殺されたアフリカ中部ルワンダで子どもたちの教育支援を目指すイベント「ルワンダフルサマー」が15日、桜の聖母短大(福島市花園町)で開かれ、約150人が参加した。【錦織祐一】

 同国の内戦から逃れた永遠瑠(とわり)マリールイズさん(58)=福島市=が2000年に設立したNPO法人「ルワンダの教育を考える会」が主催して、毎年夏に郡山市と交互に開催している。

 同国の内戦では、強硬派のラジオ局が「隣人を殺せ」と民族間の憎悪を扇動して虐殺が発生した。マリールイズさんは「教育が行き渡っていれば思いとどまれたはずだ」との思いから同会を設立した。01年に首都キガリに小学校「ウムチョ・ムイーザ学園」を開校し、これまでに500人以上を卒業させた。

 マリールイズさんは30年前の虐殺から命からがら逃れて留学先だった福島市に身を寄せた体験を振り返り、「あの時死んでもおかしくなかった。日本につながれた命をルワンダの子どもの笑顔のために使いたい」と支援を呼び掛けた。同国のムカシネ・マリー・クレール駐日大使も駆け付け「教育は発展と成長の基礎であり、ルワンダの若者に大きな影響を与える」と述べた。

 現地事務所の活動報告では、住民に農業指導も実施していることを説明。アフリカ音楽のライブもあった。

21日まで郡山で雑貨などを販売

 16~21日には郡山市のうすい百貨店で「ルワンダウイーク」を開催し、コーヒーや紅茶、現地の女性が手縫いしたアフリカ布の一点物の雑貨を販売。収益を学校の運営費に充て、女性の自立支援につなげる。

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