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長野・上田に「9条の碑」を 11月披露へ、建立費200万円募金

毎日新聞 / 2024年7月21日 13時0分

憲法9条の碑建設への思いを語った賛同者=長野県上田市で2024年7月11日、去石信一撮影

 日本国憲法で戦争の放棄、戦力と交戦権の否認をうたう「9条の碑」を長野県上田市に建立するため、「上小(じょうしょう)地域憲法9条の碑を建てる会」が結成された。憲法公布を記念して制定された文化の日がある11月の披露を目指し、費用200万円の募金活動を進める。【去石信一】

 同会は趣意書で「戦争がいかに悲惨でおろかであるかは、かつての日本の加害と被害からも明らか。権力を縛る憲法、戦争しないための9条を守り、恒久平和を実現したい」と望む。共同代表の島田佳幸さん(89)によると、団体や個人による9条の碑の建立は全国に広がっており、県内では中野市や長野市にもある。

 碑は自然石を利用し、台座を含めて縦横約2メートル、厚さ約40センチを予定。9条全文を彫った御影(みかげ)石の銘板をはめ込み、戦没画学生の遺作を展示している「無言館」近くに建てる。

 11日の記者会見には、建立場所の土地を提供し賛同者にも名を連ねた無言館の窪島誠一郎館主も出席。9条を市民らに浸透させるため、建立するだけでなく「ディズニーランド行った? パンダ見た? と同じレベルで9条読んだ? と聞けるような、特に若い人の心にスッと入る何か(イベント)をしないといけない」と話した。同じく賛同者の渋谷泰一信州大名誉教授は「かつてこんな条文があったという墓碑にしてはいけない」と憲法改正論議にクギを刺した。

 会は6月16日に結成。現在、約20団体と約15人の個人が加わっているほか、9人の賛同者がいる。7月21日に上田市勤労者福祉センターで「スタート集会」も開く。今後、募金は口座振り込みのほか街頭で集める活動も考えているという。問い合わせは会事務局(090・3092・6210)。

憲法9条条文

 第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇(いかく)又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

 2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

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