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東海道新幹線、保守車両が衝突脱線 全面再開の見通し立たず

毎日新聞 / 2024年7月22日 11時2分

東海道新幹線の保守用車両同士が衝突し脱線した現場=東海道新幹線の豊橋-三河安城間で2024年7月22日午前9時29分、本社ヘリから北村隆夫撮影

 22日午前3時40分ごろ、愛知県蒲郡市の東海道新幹線豊橋―三河安城間の上り線で、線路のメンテナンス作業をしていた2台の保守用車両が衝突し、いずれも脱線した。JR東海によると、男性作業員2人が負傷したが、命に別条はないという。

 東海道新幹線は始発から東京―名古屋間で運行を見合わせ、午前11時現在では浜松―名古屋間の上下線で運行を見合わせている。JR東海によると復旧作業は夕方までかかる見込みで、全面再開の見通しは立っていない。JR東海は、運転見合わせ区間の乗車を予定している利用客には、旅行の計画変更などを呼びかけている。

 また、JR西日本によると、今回の事故の影響で山陽新幹線は東海道新幹線との直通運転を取りやめているほか、一部に遅れが出ている。

 脱線現場では午前9時半ごろ、多くの作業員が復旧活動にあたっていた。事故を起こしたとみられる車両は、車体の一部が大きく損傷している。

 全日空は東海道新幹線の運転見合わせを受け、午後に羽田空港と伊丹空港で2往復の臨時便を運航すると発表した。【隈元悠太、高島博之】

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