東海道新幹線、始発から運転再開 保守車両事故の復旧で遅れ

東海道新幹線の保守用車両が脱線した事故現場＝愛知県蒲郡市で2024年7月22日午前11時10分、荒木映美撮影

　愛知県蒲郡市の東海道新幹線豊橋―三河安城間の上り線で22日に起きた2台の保守用車が衝突・脱線した事故で、JR東海は、運転を見合わせていた浜松―名古屋間の運転を23日の始発から再開すると発表した。

　事故は22日午前3時40分ごろに発生。JR東海によると、レール下に敷かれる砂利をまく砕石運搬散布車（9両）が、合流するために待機していたマルチプルタイタンパと呼ばれる砂利を均一に押し固める車両に衝突。散布車をけん引するモーターカーとマルチプルタイタンパの一部の車軸が脱線した。

　復旧作業は22日早朝から同日午後10時すぎまでかかり、浜松―名古屋間の上下線は始発から終日運転取りやめとなった。この事故の影響で上り165本、下り163本の計328本が運休し、計約25万人に影響が出ていた。【太田敦子】