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最低賃金1050円台半ばで最終調整 実現なら過去最高

毎日新聞 / 2024年7月23日 16時48分

厚生労働省が入る中央合同庁舎第5号館=東京・霞が関で、竹内紀臣撮影

 2024年度の最低賃金について、中央最低賃金審議会(厚生労働相の諮問機関)の小委員会は、全国加重平均で時給1050円台半ばとする方向で最終調整に入った。物価上昇を踏まえ、現在の1004円に50円程度上乗せする。引き上げ幅は5%に迫り、実現すれば過去最高を更新する。

 最低賃金は、経営者が労働者に支払わなければならない最低限度の賃金。①賃金②労働者の生計費③使用者の賃金支払い能力を考慮し、労使の代表らで構成する審議会が、例年7月末に目安額を決定。目安額をもとに、都道府県ごとの地方審議会が上げ幅を決め、10月以降に適用する。

 賃金について、今年の春闘では大企業を中心に賃上げ率が5%台に達し、33年ぶりの高水準に。労働者代表の連合は「賃上げの流れを社会全体に広げる必要がある」として、全都道府県で最低賃金が1000円に達することを目指して、最大67円の引き上げを求めている。

 一方、中小・小規模事業者の賃金上昇率は2・3%と小幅で、使用者代表の日本商工会議所などは「小規模な企業ほど価格転嫁が進まず、企業規模による格差が生じている」と大幅な引き上げには慎重だ。

 政府は2030年代半ばに全国加重平均で1500円に引き上げたい考えだ。労使ともに引き上げには異論がなく、1050円を超えてどれだけ上積みできるかが焦点だ。【奥山はるな】

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