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「将棋の難しさと向き合えた」 初防衛の藤井聡太名人が就位式

毎日新聞 / 2024年7月24日 20時23分

名人就位式で日本将棋連盟の羽生善治会長(右)から推戴状を受け取る藤井聡太名人=東京都文京区のホテル椿山荘東京で2024年7月24日午後6時14分、長谷川直亮撮影

 第82期名人戦七番勝負(毎日新聞社・朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛)を制し、初防衛を果たした藤井聡太名人(22)の就位式が24日、東京都文京区のホテル椿山荘東京で開かれた。

 七番勝負で藤井名人は、5期ぶりの復位を目指した豊島将之九段(34)の挑戦を4勝1敗で退けた。式では中村史郎・朝日新聞社会長、松木健・毎日新聞社社長、羽生善治・日本将棋連盟会長らがあいさつし、羽生会長が推戴状を手渡した。

 また、鈴木直樹・大和証券常務から記念品として、藤井名人が「家族全員で乗れるものを」と希望した電動アシスト自転車が贈られた。藤井名人は5月の王将就位式の際の記念品には自身の体力づくりにとフィットネス自転車を選んでおり、今回は家族を思った記念品選びとなった。

 藤井名人は謝辞で「初めての防衛戦で、昨年以上に身の引き締まる思いがあった。一方でミスも少なからず出てしまい、力不足を実感したが、最も持ち時間の長い名人戦で将棋の難しさと向き合えたのが大きな財産になった。初めて行く対局地も多く、観光スポットを楽しんだり、アザラシと触れ合えたりと、盤外でもさまざまな経験ができた」と振り返った。

 その後、藤井名人は聞き手の野原未蘭女流初段とトークショーに臨んだ。【丸山進】

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