元同僚女性殺害疑いで51歳逮捕 一方的に好意寄せていたか 熊本

熊本県山鹿市

　熊本県警山鹿署などは30日、元職場の同僚女性を殺害したとして、熊本県山鹿市下吉田、小売業、園村圭司容疑者（51）を殺人容疑で逮捕した。同署によると、園村容疑者は女性に一方的に好意を寄せていたとみられ、「手や腕で首を絞めたのは間違いないが、殺すつもりはなかった」と容疑を一部否認している。

　逮捕容疑は1日、山鹿市内で同市川端町のアルバイト、河辺聡美さん（58）の首を絞めて殺害したとしている。

　同署によると1日夜に河辺さんの家族から「妻が帰ってこない」と相談があり、2日午後に警察官が熊本市北区植木町の資材置き場の敷地でエンジンがかかったまま止まっている園村容疑者の軽自動車を発見。運転席にいた園村容疑者に職務質問しようとしたところ、持っていた包丁で自分の腹を刺した。後部座席で倒れた状態の河辺さんの遺体が見つかり、同署が園村容疑者の回復を待って逮捕した。

　園村容疑者と河辺さんは前の職場の同僚で、河辺さんは別の同僚や友人らに「園村容疑者から一方的に好意を寄せられて困っている」などと相談していたという。県警へのストーカー被害の相談などはなかった。【野呂賢治】