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にぎわいはきっと戻る 石川・輪島の琴ケ浜、青空に五線譜

毎日新聞 / 2024年7月31日 11時0分

崩れた土砂。片付けられない漂着ゴミ。歌声が戻る日はいつ。泣き砂の浜の上空にできた「五線譜」型の飛行機雲=2024年7月27日午後2時11分、石川県輪島市門前町剱地で竹中拓実撮影

 歩く度、キュッと音がする「鳴(泣)き砂」の中でも知名度が高い石川県輪島市門前町剱地(つるぎじ)の琴ケ浜。万葉歌人の大伴家持が「清き瀬」と詠んだ仁岸(にぎし)川が運ぶ土砂などが長年堆積(たいせき)して、不思議なハーモニーを奏でるようになった。

 2015年のNHK連続テレビ小説「まれ」で、主人公が舞い踊ったその砂浜背後の岩場は崩れ落ちた。盛夏を迎えても海水浴客の姿はない。地域の生活再建に向けて課題は多く、清掃活動に人手をかける状況ではない。足跡がほとんどない砂浜には、漂着ゴミが散乱する。

 砂の音に耳を傾け、崩れた岩場にレンズを向けた。偶然にしては出来過ぎだ--。上空を順次通過した飛行機がつくる雲が、ちょうど、音楽の「五線譜」になった。

 にぎわいはきっと戻る。

【竹中拓実】

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