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新聞で知る被爆者の実相 月刊「被団協」保存紙面を投稿サイトに掲載

毎日新聞 / 2024年8月1日 10時29分

公開された過去の「長崎被災協ニュース」を紹介する長崎原爆被災者協議会の溝浦勝副会長=長崎市魚の町で2024年7月30日午前10時40分、尾形有菜撮影

 被爆から80年を前に、長崎市の長崎原爆被災者協議会(被災協)は、被爆者らの実相や活動を伝える月刊の新聞「被団協(長崎版)」でインターネット未公開分を投稿サイト「note」に掲載した。これで、被災協は保存している全紙面を公開した。被爆者が海外講話する様子や、核実験に対する抗議など、当時のニュース、活動を知ることができる。【尾形有菜】

 創刊は83年12月10日で、当時は「長崎被災協ニュース」。91年1月9日、タイトルを「被団協(長崎版)」に変更し、現在まで被災協の職員が毎月執筆している。238号(2003年8月9日)以降は、記事の内容を被災協のホームページでも掲載していたが、同号以前は県立図書館や市立図書館なども所蔵していなかった。

 投稿サイト「note」で公開したのは、237号までで、それぞれの紙面を画像で掲載した。

 「長崎被災協ニュース」72号では、89年、平和公園を訪れた米海軍フリゲート艦の艦長が献花した花輪を被爆者の山口仙二さん(2013年に82歳で死去)が踏みつけた経緯を1ページの特集で読むことができる。

 被災協の溝浦勝副会長(83)は「被爆者の実相、実態を広く伝える貴重な新聞。二度と被爆者が生まれることのないよう、これからを生きる人たちにぜひ読んでみてほしい」と話している。

欠落分の情報提供を

 一方、被災協が保存している紙面は、創刊号など計64号分が欠落しており、情報提供を呼びかけている。1~61号、69、78、114号の計64号分で、情報提供は被災協の畠山博幸さん(090・7736・1765)まで。

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