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「五輪の名花」チャスラフスカさんが頂点に立つまで 東京で創作劇

毎日新聞 / 2024年8月1日 16時29分

創作劇「チャスラフスカ東京1964」のワンシーン=東京都新宿区で2024年7月31日、明珍美紀撮影

 「五輪の名花」と呼ばれた、1964年の東京オリンピック体操女子の金メダリスト、ベラ・チャスラフスカさん(1942~2016年)に光を当てた創作劇が2~4日、東京・新宿の紀伊国屋ホールで初演される。「人形劇団プーク」(東京都渋谷区)とチェコの劇団「アルファ劇場」の共同制作で、双方の俳優たちが人形を操りながら紡ぐ舞台だ。

 チャスラフスカさんは当時のチェコスロバキアの代表として東京五輪に出場。ダイナミックでしなやかな演技を披露し、個人総合など三つの金メダルを獲得した。続く68年のメキシコ大会でも四つの金メダルを得たが、「プラハの春」といわれる自国の民主化の動きに対する旧ソ連の軍事侵攻に抗議の意を示し、体操界から追放されるなどの抑圧を受けた。旧東欧諸国の改革が進むなかで表舞台に復帰し、93年のチェコとスロバキアの分離後は国際オリンピック委員会の委員などを務めた。

 「チャスラフスカ東京1964」と題する今回の作品はチャスラフスカさんが五輪の頂点に立つまでの物語。チェコ語と日本語による実況中継や60年代の音楽、映像などを織り交ぜ、東京五輪男子体操(個人総合)の覇者、故遠藤幸雄さんとの交流にも触れる。

 今年は64年の東京五輪から60年。アルファ劇場代表のヤコブ・ホラさん(49)は「チャスラフスカは日本との友好を大切にした。私たちとプークがつくる舞台は日本とチェコの市民、文化をつなげる作品でもある」と話す。問い合わせは人形劇団プーク(03・3370・3371)。【明珍美紀】

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