「語り継がねば」 広島原爆の残り火ともし犠牲者悼む 福岡・八女
毎日新聞 / 2024年8月6日 21時6分
「広島原爆の日」の6日、福岡県八女市星野村の星のふるさと公園「平和の広場」で市平和祈念式典があった。市民ら180人が参列し、原爆の犠牲者を悼み、核兵器廃絶と恒久平和の実現へ思いを一つにした。
広場内にある平和の塔には、79年前、被爆地・広島で、旧星野村出身の故・山本達雄さんが、叔父の遺骨代わりにとカイロに移して持ち帰った原爆の残り火が「平和の火」として灯(とも)されている。
式典は、旧村時代の1968年から毎年行われており、原爆投下時刻に合わせ、参列者全員で黙とうした。
地元の小中学生の代表も参加し、それぞれ「平和の誓い」を述べた。星野小の鶴田葵さん(6年)は「この火が灯されている意味を考え、原子爆弾は絶対に使ってはならないものだということを日本が語り継いでいかないといけない」、星野中の西田衣織さん(3年)は「争いがなく、命が尊重される平和な世の中が実現することを目指し、行動を続ける」と決意を示した。【谷由美子】
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