排水管から聞こえた泣き声 小学生を救ったのは幼稚園児

感謝状を贈呈された角謙蔵ちゃん（右から2番目）と安斎慶さん（右端）ら＝神奈川県警鎌倉署で2024年8月6日午前9時25分、宮本麻由撮影

　海水浴場の近くにある排水管の中に迷い込んだ小学生の女児を見つけて救助につなげたとして、神奈川県警鎌倉署は6日、鎌倉市の幼稚園児、角謙蔵ちゃん（5）に感謝状を贈った。謙蔵ちゃんは贈呈式で「（女児が助かったと聞いたときは）感動しちゃいました」と話した。

　同署によると、謙蔵ちゃんは7月29日、家族と鎌倉市の腰越海水浴場にカニを捕るために遊びにきていた。午後5時40分ごろ、排水管から泣き声が聞こえたといい、すぐに母親の加奈子さん（36）に伝えた。父親の浩太さん（38）と近くにいたさいたま市の会社員、安斎慶さん（37）が協力して消防などに通報。女児は排水管入り口から約80メートル先で発見され、無事に救出された。

　贈呈式で感謝状とともにパトカーのおもちゃをもらった謙蔵ちゃんは将来の夢について「江ノ電の運転手になりたい」と笑顔を見せた。【宮本麻由】