金箔850枚！ 豪華な秋田犬親子像、大館市が購入 「誘客」期待

常設展示された「黄金の秋田犬親子像」＝秋田県大館市の「秋田犬の里」で2024年8月8日、田村彦志撮影

　忠犬ハチ公の故郷として知られる秋田県大館市の観光交流施設「秋田犬の里」で8日、金箔（きんぱく）約850枚をふんだんに施した「黄金の秋田犬親子像」がお目見えし、常設展示開始セレモニーがあった。県内外から訪れた観光客らも驚いた様子で、熱い視線を注いでいた。

　像の高さは親犬が85センチ、子犬が36センチ。東京の金製品販売会社が製作し、2023年11月に大館市で催されたハチ公生誕100周年記念イベント「HACHIフェスin大館」などで披露された。

　同市はハチ生誕記念事業のレガシーとして活用しようと、親子像と、同じデザインで20グラムの純金製ミニチュア像を今春1650万円で購入。このうち親子像を秋田犬の里で常設展示することに決めた。

　購入をめぐっては、一部市民から「何も高い買い物をしなくとも」と疑問の声も上がっていたが、セレモニーで除幕した福原淳嗣市長は「国内外の誘客につなげることができれば」と期待する。

　観光客らも興味津々の様子で、像をバックに盛んに写真撮影。東北地方を旅行中に立ち寄ったという兵庫県西宮市の教員、梶真子さん（31）は「親子像についてネットで知った。美しいです」と笑顔だった。【田村彦志】