台風7号が関東に最接近 宮城などで17日にかけ災害の危険高まる恐れ

台風7号の影響で飛行機が欠航し、閑散とする国内線の出発ロビー＝羽田空港第2ターミナルで2024年8月16日午前11時31分、藤井達也撮影

　台風7号は16日、非常に強い勢力を保ったまま太平洋を北上し、暴風域を伴って関東に最接近した。お盆休みのUターンラッシュを直撃し、鉄道や空路に大きな影響が出た。宮城県と福島県では17日午前中にかけて、線状降水帯が発生して大雨による災害発生の危険度が急激に高まる恐れがあり、気象庁は警戒を呼びかけている。

　東海道新幹線は16日、東京―名古屋間で終日運休し、名古屋―新大阪間でも大幅に本数を減らして運行した。東北・上越・山形の各新幹線も、一部の列車が運休。空の便では、羽田、成田発着の国内・国際線について全日空は335便、日本航空は319便を欠航し、計約12万人に影響した。

　気象庁によると台風7号は16日午後9時現在、千葉県銚子市の南東約130キロを時速約15キロで北北東に進んでいる。中心の気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートルで、最大瞬間風速は60メートル。

　17日明け方にかけて勢力を保ったまま進路を東に変えつつ東北に最接近し、雷を伴って非常に激しい雨が降ると予想される。17日午後6時までに予想される24時間雨量は多いところで、関東甲信・東北で200ミリ。

　関東・東北で17日に予想される最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートル。【島袋太輔】