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フォークシンガー、高石ともやさん死去 82歳 「受験生ブルース」

毎日新聞 / 2024年8月19日 11時44分

フォークシンガーの高石ともやさん=大阪市北区で2021年11月19日、梅田麻衣子撮影

 関西フォークの第一人者、フォークシンガーの高石ともや(たかいし・ともや、本名・尻石友也=しりいし・ともや)さんが17日、病気のため死去した。82歳。葬儀は近親者で営む。後日、京都市内でお別れの会を開く予定。

 1941年、北海道生まれ。立教大在学中の66年に関西を訪れ、大阪労音フォークコンサートに出演。日本中を巡り、学生や労働者の集会で歌い始め、ベトナム反戦市民運動「ベ平連」の中心メンバーだった小田実さんや鶴見俊輔さん、作家の開高健さんらと親交を深めた。

 68年にリリースしたレコード「受験生ブルース」が累計90万枚を超える大ヒットを記録した。69年に一度、歌手を引退し渡米。70年に帰国し、音楽活動を再開した。

 71年、ギタリストの城田じゅんじさんらとフォークバンド「ザ・ナターシャー・セブン」を結成。73年に永六輔さんらと始めた京都の夏の風物詩「宵々山コンサート」は中断をはさみ、2011年まで続いた。年末恒例の「年忘れコンサート」は22年まで、通算47回を数えた。

 国内外のマラソンやトライアスロンの大会に参加。ホノルルマラソンには77年以降、40年以上にわたって挑戦した。著書に「さあ、陽気にゆこう フォーク・ソング年代記」など。

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